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寅の印を結ぶ両手をかたどった彫像のある部屋には数人の下忍達が思い思いの格好で立っていた。ナルトたちは…


「ワッ!!」

『のわーーーーッッッッ!?』


突如目の前に金色が躍り出て私は思わず悲鳴をあげて5mほど飛び退る。ドン、と後ろにいた何かにぶつかり、足が絡まってそのまま転んだ。


『いっ…てーーーー!!』

「俺の方が痛いから退け…重い…」

『あ?誰が重いだこちとら体重りんご3個分の夢主だぞ(大嘘)…ってあり?サスケ?なんでそんなとこいんの?』

「お前が俺にぶつかったんだろうが…」


すっ転んだ状態で体を起こすと何故か私の下に傷だらけのサスケがいた。えっこれ私がやった感じ?私のGそんな無いはずなんだけど。


「あーっずるい!抜けがけはなしよ、A!」

『!』


頭上から響く明るい声に顔を上げる。鮮やかな桃色が私の目の前に拡がった。それは私の知っていた長さとは随分違う。でも彼女の笑顔は前よりもずっと晴れやかで綺麗だった。


『サクラ、その髪_________』

「俺のことも忘れんなってばよ!」


もう1人は元気な声で私の目の前に顔を近づける。鮮やかな空色が私の顔を映し出した。肌には豪快な傷跡がいくつも見られる。彼もサクラ同様誇らしげな顔でこちらを見ていた。


「…お前も突破してたんだな」


尻もちを着いたままのサスケは色の悪い顔でこちらを見上げていた。顎下まである襟から覗く白い首筋には黒々とした三つ巴の印が付けられている。そこ以外もあちこち傷だらけで泥だらけ。……ああ、ほんとに君たちは、


『…うん、ちゃんと突破したよ。……3人は…大変だったみたいだね』

「へッ、あんな試験よゆーだってばよ!」

「余裕は嘘!とんでもなく大変だったわよ!!ね、サスケくん!」

「俺は別に…うッ」

「サスケくん!?」


全員が全員満身創痍。とても余裕だった、なんて様子ではない。


『…』

「わっ!?」

「ちょっ!?」

「!」


目の前にいた第7班のチームメイトに駆け寄って抱きしめる。無事でよかった。生きててよかった。私だけ何も出来てない。一緒に戦えなくてごめん。教えてあげられなくてごめん。言いたいことがぐるぐると頭の中をめぐるけど、口からは何も言葉が出てこない。3人はしばらく呆然としていたが、やがて全員がぎゅっと私の体に腕を回して抱きしめ返した。

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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに! (7月5日 6時) (レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます! (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新嬉しいです!やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月27日 22時

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