ネモフィラは日盛を仰ぐ【NARUTO】ー下ー

50 ページ50

・


「ま、コイツはこういうヤツなのよ。1度こうと決めたら梃子でも動かないし、怪我はするわ報連相はしないわで護衛のオレは毎日毎日振り回されっぱなし。俺が保証する(・・・・・・)よ。」

「！」


カカシ先生の言葉に暗部達は少し動揺した様子を見せたが、やがてまた最敬礼の姿勢を取り直した。いやそれやめてってば。


「…重ねて非礼をお詫びします。我々はあなたを甘く見ていたようだ」

『いや待てなんでそうなった？？？私今めっちゃ軽蔑されることを堂々と言い放っただけなんですけど』

「それでこそ、ですよ。A様は元々1人で戦う気はない。違いますか？｣

『ｴｯ』

「我々が本気で邪魔できないことを分かっているからあなたは自分の全てを晒け出した。そしてそれを、かつての仲間であるカカシが保証した。

先に貴女が腹の中を見せた以上、我々が貴女を信頼しない理由はない。｣

『……ま、まあそういうことにしときましょう』


いやそんな意図全くないけど！！ただ単に分かってもらうために本心暴露しただけだし、私人心掌握術とか帝王学とか履修したことないからそんな方法があったなんて知らないもんね！！やっぱ(先生含め)暗部ってマジで怖いな。


「…指示を下さい、A様。我々は貴女を信用し、信頼し、また御身を守ることを誓いましょう。」

『あ、じゃあ早速ひとつ。

…その様って呼び方やめて欲しいのと、その最敬礼的な姿勢は…やめ、て…あれ？』

「A様？…すごい出血だ、直ぐに医療班を呼べ！A様、意識はありますか？お返事を、A様！」

「A様！」

『(あー…、3人分、か。…、……大丈夫、この程度、なら…想定、内…)』


バタバタと忙しなく気配が動き回る中、私の意識はゆっくりと暗闇に落ちていった。


ーネモフィラは朝焼けに染まる 下 完ー



こんにちは、作者です。
ネモフィラは上下共に完結となりました！やっと！！随分間が空いたことをお詫びすると共に、ここまで読み続けてくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。次編は日を改めて更新する予定です。こちらでもお知らせさせていただきますが、詳しいことはTwitter → @so_ra_915の方でお知らせさせていただくので、宜しければフォロー頂けると幸いです。


2022 08 19 宙


追記

続編完成です！！下のボタンから飛べますので、読んでいただけると嬉しいです。
2022 8 25

この小説の続きへ→←49

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す