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「いえ、Aさんは関係者ですので可能だとは思いますが…一応火影様に確認します」

『お願いします』


それじゃ行きましょうか、という言葉に頷いて1歩踏み出そうとしたが、その前にぐいっと後ろに引っ張られてそれは阻まれた。そっと後ろを振り返ると先生が私の腕を掴んでいる。


『エッ先生?』

「夕顔、お前はAに言われた仕事を先にこなしておいで。Aは俺が医務室まで連れてくから」


語気は柔らかだがいつもよりワントーンくらい低い先生の声に、隣にいた夕顔さんがぴくりと肩を揺らした。多分私も同じ反応をしたであろう。だってこれガチおこ案件だもん。私が事前報告なしに色々やらかしたから。そろーっと夕顔さんを見上げると、夕顔さんは頷き、私の方を見て親指を立てた後その場から姿を消した。


『(いやグッドラック☆じゃねーーんですよ夕顔さぁん!!やばい終わった、ほんとに終わったー!!!土下座する??土下座するか今すぐ???いやもういっそ逃亡してダッシュで医務室行っちまえば)』

「A、行くぞ」

『アッハイ』


…今度こそ逃げ損ねた私は、ものすごく気まずい無言の中先生の後ろについて行くことしか出来なかったのであった。


​───────


音ひとつ、足音ひとつない静まり返った廊下を早足で歩く。Aは何も言わないし目を合わせようともしない。まあ今彼女が話さないのは俺が原因なことくらい、自分でもわかっているが。


『…あのぅ、先生』

「何」


ようやく口を開いて話しかけたAに冷たく返すと彼女は俺の返答にぴくりと肩を跳ねさせた。


『その、……怒って、ます、よね』

「…」


Aに言われてピタリと足を止める。


「そーね」


短く、ぶっきらぼうに言葉を投げ返す。もちろん今の自分が間違っていることなぞ重々承知だ。俺はこの子の保護者じゃなくて護衛であり、護衛は護衛対象がどんな動きをしようが守りきらねばならない。

特に、Aは自分の好きなことをするために予定と外れた行動をしたわけじゃない。木ノ葉を守るために単独で動いた。忍として、『予言の子』として、何も間違いのない英断だ。


分かっている。頭では分かっているのだ。
…でも、


「怒ってるよ、俺は」


殺気が宿るほど凄んで吐き捨てた俺の言葉に、Aの細く白い喉が上下するのが見えた。見開かれた蜂蜜色にゆっくりと恐怖が混じる。進めていた足をの向きを変え、Aの方へスタスタと歩み寄る。

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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに! (7月5日 6時) (レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます! (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新嬉しいです!やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月27日 22時

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