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そう、あたりまえだ。1+1=2くらい当たり前なことだってのに、
『人のことわきまえてないみたいな言い方しやがりましたよねあの人!?!?信じらんない、私だってそれくらいわかってるっつーの!相手は推し!!恋人とか片思いの相手じゃなくて!!推し!!そりゃまあ確かに推しは愛でるものですよ?でもその愛は一方的に注ぐものであって、私が受け取るものじゃねーんですよ!!』
言うなれば神みたいなもんだからな推しは。讃えて崇めて愛するものであって見返りありきで愛するもんじゃねぇから。そもそも次元は超えられないから返ってくるもんでもないから!!
『あーダメ、ほんと許せない…許せなすぎて私メッチャやる気出てきましたよ先生、木ノ葉崩し絶対にぐっちゃぐちゃにしましょうね!!ヲタクをバカにした報いを受けさせてやっからな!!』
鼻息荒く先生の方を振り返ると、先生は顔を抑えながら深くため息を吐いていた。夕顔さんとテンゾウさんは若干同情するような目で先生を見ている。
『えッどうしたんですか皆さん、そんなガッカリした顔して。Aちゃんがめっちゃ本気出すって言ったのに…』
「…うん…なんというか…まあやる気出たならいっか…」
「良くはないと思いますカカシ先輩、きちんと言った方がいいかと」
「君ってホント天然というか、ズレてるというか…とにかく強かだね。」
『そこはかとなくバカにされましたよね今』
なんでだよ。私がこんなとこで折れたら困るのあなた達暗部でしょうが。
「…ま、それはいいや。それじゃもう1つの方聞くけど、付けられた呪印が消えたのはなんで?」
『…それはまだ私にも分かりません。分かったらお話する、でもいいですか?』
「…」
さっきの会話と私の仮説の内、何を伏せるべき…否、どこまで話していいものかは今の私には判断できない。仮説が現実か杞憂かの事実を確かめないと。先生はしばらく私の顔を見ていたが、やがて「絶対だよ」とだけ言って腰を上げた。
「体に異常がないなら戻ろうか。サクラ達の試合がまだ始まらないとは限らないし…テンゾウと夕顔はサスケを医務室に連れてって、俺が手配した暗部3人と合流してサスケの護衛しといて。Aの護衛は俺がするから」
『!…いや、待ってください』
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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに! (7月5日 6時) (レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます! (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 更新嬉しいです!やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宙 | 作成日時:2022年1月27日 22時