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「父様が欲しかったのは器だった。｢救世主｣の素質がある彼女たちの魂を私という器に呼び込み、英雄を作り上げる…その為だけに、私をこんなふうにしたのね…！」
か細く震えた声の末尾は怒りに充ちていた。これ以上にない怒り…いや、そんな生温いものじゃない。これは憎しみだ。
「私をこんなにしておきながら、あなたは、あなたは！！あなたは私に何一つ期待していなかったと言うの、父様！！そんなの！！そんなのは…！！」
あんまりよ、という言葉の代わりに彼女は涙をひとつ零した。そのままぺたりと地面に崩れ落ちる。
『(…なるほど)』
…これは恐らくAの記憶だ。まとめると私が来る前に何人もの少女(なんか私とだいぶキャラ違うしなんか世界すら違いそうな気がするけど)がこの体にいて、Aは｢救世主の素質のある少女の魂｣の器だった。そしてそこに私たちを召喚したのは死んだ彼女の父親…ということだろう。
『(…でもなんかこう…なにかが違うような…)』
何かが違う。頭の中で警鐘が鳴り響いている。その違和感を見逃せば大変なことになる。その思考を助けるように、不思議なうたがまた流れ始めた。
──────災い鎮めた平和の里に 救いの子は顕れん
──────旧く 長く 潜んだ惡を 見通し暴く予言の子
──────ちとせの思惑その先に 嘆き悲しむ予言の子
『(潜んだ悪…ちとせ…1000年間の悪…1000年前、からの…悪意…)』
ピタ、と呼吸が止まった。まさか、そんな。自分が気づいたことを信じたくない。もし、もしあの『父』が私の想像してる通りの人だとしたら。
『(そうだとしたら意味もなくあんな道徳心の欠けたようなことをする人じゃないはず。…もしかして、Aが思い違いをしてるんじゃ？)』
死ねなくなったんじゃなくて、Aは
『(そうだとしたら、この体は器になったんじゃなくて“元々器だった”ってことになる。そこに次々『正義感』の強い女の子を喚ぶ…この器を空にしたくないってこと？)』
この体の特性はチャクラを吸収できることにある。精神・身体的なチャクラだけでなく、自然の…地球という
『(…だとしたら｢A｣は…｢A｣の正体は…)』
｢─、───！！、A！｣
『！』
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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに！ (7月5日 6時) (
レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます！ (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 更新嬉しいです！やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宙
| 作成日時：2022年1月27日 22時
