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自分が知っている展開との大きな差にパニックを起こしそうになる。だがちょっとタンマなどという暇も与えずに話を進められていく。
「…アナタはどうして木の葉に与しているのかしら」
降ってきた質問に思わず顔を上げる。ただ俯瞰…というか観察するような目付き。慎重に言葉を選びながら口を開く。
『……どうして、と言われましても。そうするしかないからですよ。生きてく術も力もない子供が生き残るために取れる手段をとった、ただそれだけ。』
「…そう。じゃあここで私がアナタを勧誘すれば、アナタは木の葉を裏切れるのかしら」
「「「！」」」
大蛇丸の言葉にカカシ先生は何を、と怒ったように呟いた。背後にいる姿の見えない暗部2人から殺気が発せられるのを感じたが、それは「大蛇丸に」と言うよりかは「私に」向けられたように感じる。すっと息を吐いて大蛇丸の顔を真っ直ぐに見つめ直した。
『出来ません。私は『予言の子』で『全てを識る者』です。この里を守るためにここにいて、ここにいる人に守ってもらった。今度は私が守る番で、ここで戦うってもう決めたんです。…それ以外のために振るう力はありません』
「…つまりアナタは“木の葉の人間から必要とされているから戦う”のね。可哀想ね、アナタ」
『…はい？』
＿＿＿
可哀想ね。その言葉に目元に力を入れて大蛇丸を睨みつけていたAの表情が少しだけ動く。それからハッと鼻で笑いながらAは肩を竦める。
『可哀想？私が？冗談はよしてくださいよ』
「…確かにアナタは必要とされているわ。でもそれは“愛されている”と同義ではない。アナタは必要とされているんじゃなくてただ『利用されている』だけ。アナタほど頭のいい子なら、そんなこととっくに気づいてるでしょう？｣
『！…それ、は────』
「やめろ大蛇丸！…真に受けるなA、口からでまかせだ！」
カカシが慌ててAに声をかける。大蛇丸はそちらに目線を走らせたが、すぐにAの顔に戻す。
「どれだけ必死に戦ったって、どれだけ必死に護ったって、アナタ自身が必要にされることなんてないわ。ただいいように利用されて、使えなくなったら捨てられて、惨めに死んでいくだけ。
それに気づけないアナタを「可哀想」以外になんと呼べばいいのかしらね」
Aは先程よりはっきりと動揺の色を見せた。黄金色の瞳は見開かれ、その瞳は大蛇丸の顔を捉えたまま動かない。
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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに！ (7月5日 6時) (
レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます！ (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 更新嬉しいです！やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宙
| 作成日時：2022年1月27日 22時
