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『そしてカブトはたぶん同じ穴のムジナ。…いや絶対アレは私より腹黒いな!だってメガネだし!!!』
「ずっと思ってたけどそのメガネへの偏見なんなのアンタ。…カブトさんは確かにちょっと胡散臭いけど、第2の試験で私たちを助けてくれたわ。悪い人ではないと思うわよ?」
それがやばいんだよサクラちゃん!!そういう爽やかで顔が良くて声がいいメガネは腹黒いって相場が決まってるからね!!
というわけで私の勝ち目は万に1つもない。そしてこの場合、多分だけど負けは死に繋がる。
カブトは医療忍者な上にスパイと殺しのプロ。
人体の構造は誰よりも把握してるだろうから一見殺せなさそうな技で私を殺すことなぞお手の物だろうし、なんなら遅効性の毒とかも使えんでしょ多分。試合を止められる前に殺されるというオチになりかねない。
「なーに騒いでんのお前たち」
「あ、先生!Aがね…」
聞き覚えのある声にぱっと顔を上げると推しがいた。いや五日ぶりに見た推し輝かしすぎんか???なんか後光刺してない??めっちゃまばゆいんだけど。バルスされた。
先生はそのまましばらく私の顔をじっと見つめていたが、やがてサクラ達の背中を押して上に上がるよう指示した。彼女らが上に上がっていくのを見送り、先生は私と目を合わせるように屈んだ。下アングルはブスだから見られたくねーんだが。
「…どうしたの、A。」
『!』
_________いっそここで言ってしまおうか。大蛇丸のことはもうカカシ先生も知っている。カブトが彼の部下で、おそらく私の命がかなり危険な状態にあることを言えば棄権だって…
『(…いや、無理か)』
先生の向こう側けらカブトがこちらをじっと見つめていた。私は『何も知らない予言の子』と彼らからは思われている。だが私がここでなんの理由もなく棄権すれば、私が
……バレれば、木ノ葉崩し対策そのものが頓挫しかねない。
『…いーえ!なんでもないです!それより期待しててくださいよ師匠、私ちゃんと勝ちますから。』
「…」
先生は本当にいいのかと言いたげにこちらを見ていたが、私は笑ってピースサインを突き出す。はぁとひとつため息を吐いたあと、先生は私の頭に手を置いて階段を昇って行った。
試験官は2人の顔を見てひとつ頷く。
「両者宜しいですね。……それでは、始め!」
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ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに! (7月5日 6時) (レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます! (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 更新嬉しいです!やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宙 | 作成日時:2022年1月27日 22時