2 ページ2
・
「…アンタ試験中の割に全然疲れてなさそうね。あたしの試験は甘かったかしら」
『えっそう見えます？これでも結構疲れてるんですけど…』
「10分前まで起こしても起きないくらいグースカ寝てた子が何言ってんだか」
『
「実力行使してもいい？」
『ｱｯそうやって暴力で全て解決しようとする！！！悪い大人〜〜〜！！！』
「暴力で解決するのが忍だからね」
完全論破されたので舌打ちしながら黙り込むとアンコさんは目をぱちぱちと瞬かせた。
「…火影様、この子を頼りにして大丈夫なんですか。貫禄とかそういうのなくて、なんというかバk…抜けてませんか」
『しっかりバカって言われてて草』
否定はしないけどな！！！バカやってる自覚はあるわけだし！！！
｢そう言ってやるなアンコ。こう見えてもこの子はあのカカシが認めた弟子じゃ、腕も立つし頭も回る。勿論、未来に関する知識もある。｣
A、とこちらに向き直りながら三代目火影はにっこりと微笑んだ。
｢お主がひと月前にワシに言った『敵』…それは大蛇丸で間違いないな？｣
やっぱりもう聞いていたのか。ニコニコと笑顔な好好爺の表情からは何も伺いしれない。かつての生徒の暴挙に悲しむ様子も、心を痛める様子も。まあ火影の心情やらを私みたいなひよっこが読み取れるはずもないか、と黙って頷いた。
『ええ、その通り。私が『予言』した敵…それは伝説の三忍の一角にして木の葉の抜け忍、大蛇丸です』
そこまで言ったと同時に酉面の暗部がパーカーの襟首を掴んだ。
｢なぜ言わなかった！なぜ分かっていたのにあの場ではぐらかした、《予言の子》！お前が先に言ってればこちらはもっと対策ができた！中忍試験そのものを中止にすることだって…！｣
｢よせ、《酉》。その子の判断は間違っておらん｣
｢…！｣
手を離しなさい、という火影様の言葉でそっと私は地面に下ろされる。けほけほと咳き込んで喉の衝撃を緩和していると火影様は私の方へと歩いてきた。そして私と視線を合わせるようにしゃがむ。
｢気を遣わせたようじゃの、A。…彼奴のことはお主が気に止めることではない。
｢あ…そうか、大蛇丸は三代目様の…｣
アンコの言葉にその場にいた忍達皆火影の心を察した。そして、予言の子が敵の名前を言わなかった理由も。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱーぷる姫(プロフ) - 6時間ぶっ続けで読み続けました。どうかハッピエンドに！ (7月5日 6時) (
レス) @page44 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
夢優(プロフ) - 初コメ失礼致します。陰ながらずっと応援しておりました。同じくカカシ先生が好きな一人です。更新される毎に面白く、次のお話が楽しみでいます。今後の展開楽しみです。Twitterの方にフォロー申請させて頂きました。これからも応援しております。 (2022年8月19日 12時) (レス) id: 8b891f9a28 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 1作品目から秒で読み終わってしまった、、楽しみにしてます！ (2022年8月1日 23時) (レス) @page47 id: c3b541dbab (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 更新嬉しいです！やっぱりこれは神作品 いつまでも応援しています!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page44 id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - あああああああああああああおわってしまったぁぁぁぁぁぁあ (2022年6月20日 3時) (レス) @page40 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宙
| 作成日時：2022年1月27日 22時
