ネモフィラは日盛を仰ぐ【NARUTO】ー上ー

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『ふぃー間に合った！！おはよみんな！』


｢間に合ってないわよ、7分も遅刻よ！！｣


『あり？』



サクラに怒鳴られて時計を見るとマジで7分遅れてた。善良なジャパニーズ名乗れないなこれじゃ。



『やーごめんごめん、寝坊しちゃって。』


｢全くもう...まだカカシ先生が来てないからいいんだけどさ...｣


『先生さっき会ったけど3時間後に来るらしいよ』


｢はあ！？！引きずってでも連れてきなさいよ！！｣




んな無茶なと返しながら話をそらすためにボーイズの方に目を向ける。
ナルトとサスケは互いにそっぽを向いた状態で座り込んでいた。




『サクラ、あの二人なんかあったん？』


｢私もよく分からないけど朝からずーっとあの調子よ。Aは来ないしもう居心地が悪いのなんのって...｣


『話がリターンしやがったオーマイ』



恨みがましい目にごめんごめんと詫びる。にしても最近ずっとこんな感じだな。
ナルトは妙に力んでるしサスケは始終イライラしてるし...



『...あ、そーか。そろそろじゃん。』


｢え？なにが？｣


『んーん、こっちの話。』



そう、中忍試験だ。
たしかこのビミョーなチームワークの乱れを見かねた先生が第7班を中忍試験に選抜するんだっけ。そんでもって木の葉にあの人が...



『ｱﾞ！！ヤベェ！！！』


｢キャッ！？ちょっと、なんで急に大声出すのよ！びっくりするじゃない！｣


『グハッ』



どす、と隣から強烈な肘打ちを食らって蹲る。
今日も冴え渡る怪力で...ってそれどころじゃねぇんだった。



『ごめんサクラ、私行くとこあったから行ってくるわ！！』


｢えっ、ちょっA、今からの任務は！？｣


『カカシ先生に私が世界救ってくるって言ってたって言っといて！！まあ聞こえてるとは思うけど！』



返事は聞かずにダッと駆け出す。間髪入れずに後方で見守っていた気配も動き出した。
とんとんと屋根を伝って走っているうちに気配が追いついてくる。



｢んで、どこ行くの？｣


『火影様のとこに行きます。中忍試験のことで話があるので』



知ってたのね、と言いながらカカシ先生の影分身はぽんと消えた。代わりに瞬身の術で先生の本体が現れる。



｢任務ほっぽり出して今すぐ行かなきゃ行けないってことは...｣

『お察しの通りですね。...先に言っておきますと、今回の被害は前回の比ではないんです』

｢！｣

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