三話 カラ松メイン ページ4
お ひ さ し ぶ り で す
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貴「ワイン…ですか?」
広間で1人本を読んでいるとカラ松が話しかけてくる。
カ「ハニーもこの基地に空き部屋が沢山あるのは知ってるだろう?」
以前十四松にバイクで連れ回された時にここの広さは嫌という程知った。
カ「その一室を、カウンターを作ってバーに改装しようとしている」
カラ松が珍しくちゃんと考えている。
貴「それで…私になにか関係があるのでしょうか?」
カラ松が少し俯いた後に、赤い顔でこちらの目をしっかり見つめて答える。
カ「そ、その…買い出しに着いてきてくれないか」
貴「私が?どうして?」
カ「君に、そのバーを贈りたいんだ」
Aは瞬きをする。
女性への贈り物にお酒どころか『バー』そのものを贈るとは…。
女性経験が無い上に、裏の職業でたんまり稼いでしまうとこういう思考になるのか、などと考える。
だが、悪くは無い。
酒はたしなむ程度にしか飲まないが嫌いではないし、何よりあの落ち着いた雰囲気は好ましい。
貴「…はい、行きましょう」
断る理由もないので、Aは頷く。
カ「や、やったあ!!そうか!今準備するな!」
カラ松はウッキウキで走り出す。
あれがおそ松さんの言っていた【素のカラ松】さんか…とAは遠目に見つめる。
数時間後
貴「な、なんですかこれは」
屋敷の外に出ると3台のリムジンが並んでおり、仰々しい数のSP達が立っている。
今は午前0時を回るところだ。
夜空と真っ黒なリムジンが同化してしまっている。
カ「一般の店に行くのは少し危険すぎる。
そこで俺の友達に手を貸してもらう。
彼がひいきにしている店へ連れて行ってもらうのさ。」
それにしたって、この護衛の数は尋常ではない。
随分大物の知り合いがいたものだと感心する。
?「じょ〜」
すると、真ん中の車からSPに扉を空けられ1人の小さな男が出てくる。
Aは小ささと覇気のなさから拍子抜けする。
カ「ハタ坊!今日はありがとうな!」
ハ「じょ〜!友達の頼みは聞くじょ〜」
ハタ坊と呼ばれた男は嬉しそうに両手をあげる。
カ「ハニー、幼なじみのハタ坊だ。」
Aはしゃがんで目線を合わせる。
貴「お初にお目にかかります。
松野ファミリー専属 のAと申します。」
コネを作っておけばかなり優遇が効きそうなので、敬愛深く挨拶する。
ハ「ハタ坊だじょ!仲良くするじょ〜」
ハタ坊は両手をパタパタさせた。
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レミリア(プロフ) - おそ松と主のやり取りがたまらん笑気長に待ってますんで…… (2019年5月27日 16時) (レス) id: c2ba13c540 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ - 作者です…受験があと一ヶ月で終わるので、更新今しばらくお待ちください…泣 (2018年1月31日 14時) (レス) id: 6904f575e6 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - 続き待ってます!!(^q^) (2017年4月22日 18時) (レス) id: 4e296d3f49 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 今までに呼んだ中で一番おもしろかったです! 更新頑張ってください(*´∇`)ノ (2017年1月3日 1時) (レス) id: 54f03aac47 (このIDを非表示/違反報告)
味醂 - 「狼」さんという作者さんすごくおすすめです! (2016年12月17日 19時) (レス) id: 79bfa1ab80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カベルネ | 作成日時:2016年10月9日 8時