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Letter1〜私の気持ち〜 ページ1



今、この遺書が難なく読まれているという事は私の目論見通りころちゃんとるぅちゃんは2人また隣合っているということですね。

そして、恐らく私はもうこの世にいないでしょう。

はじめに謝っておきます。

るぅちゃん、貴方と苗字を重ねた日、一人で抱え込まず貴方を頼ると誓ったのに、勝手に独断で道を選んでしまってごめんなさい。


ころちゃん、私は高校時代から病気を患っていました。ずっとずっと隠していてごめんなさい。

手紙の1枚目を書いている私は高校生です。
この手紙を読んでる2人はもう成人しちゃったのかなぁ?

想像もできません。

今から私の病気発覚後から、自ら命を絶つと決めた日の事までを日記風に綴ります。

生憎私は理系なので手紙は苦手なんだ。
読みにくかったらごめんね。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「Aらしいですね。遺書が日記風とか」



僕ところちゃんはやっと君の手紙に目を通した。


まさに彼女が綴った最初の文通りの運命を辿っているよ僕らは。


「るぅとくんはAの病気について知ってたんだね」

プクッと頬を膨らませた青髪は1枚目の手紙の中の彼氏。

この頃はきっと順調な恋愛をしていたんだな。

僕がモヤモヤしていた頃かも。


「僕は幼馴染として聞いていただけです。Aは確かころちゃんに弱い所を見せたくないから、と言ってたような…」


「Aって、本当にそういうやつだから」

そう言って僕らは次のページをゆっくりめくる。

時が一気に遡っていく。

ブクブク。

海に沈みこんでいくような、深い感覚。
懐かしくて、愛おしくて、寂しさを纏っていて。


「Aのホントの気持ちはここにしか残ってないんだね」


成人した僕らは一気に時を高校時代にまで戻していく。

君の、魔法にかかっていくような。

Letter2→



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作品ジャンル:恋愛
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mei - 何年経ってもこの小説が素敵すぎて読みに来てしまいます。3人それぞれの視点で読み返してみるとより深く考えさせられます。1つのお話として本当に素晴らしい作品だと思います。これを元に書籍化して欲しいくらいです。颯桜さんの書く素敵な物語に出会えて良かったです。 (4月1日 3時) (レス) @page49 id: ece57623d6 (このIDを非表示/違反報告)
颯桜(プロフ) - イチゴジャム・.。*・.。*さん» 素敵なコメントありがとうございます・・・!大変光栄です。 (2022年2月21日 20時) (レス) id: 86b77a05e2 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴジャム・.。*・.。*(プロフ) - 小説、占ツクが好きになったのはこのお話がきっかけです。読んだのは結構前ですが、素敵な作品をどうもありがとう…! (2022年2月20日 12時) (レス) @page49 id: 3017e9e097 (このIDを非表示/違反報告)
颯桜(プロフ) - 凛月さん» 凛月さん!素敵なコメントをありがとうございます。元から文を書くことが好きで趣味程度に始めた創作ですがこのように誰かの心の中に残るようなものを残せてとても誇らしく思います。これからもどうかよろしくお願いいたします。(私も凛月さんの作品好きです。) (2022年2月8日 0時) (レス) id: 86b77a05e2 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - この作品を読んだのは随分と前のことなのに、今でも無性に読みたくなって、何度も戻って来てしまいます。占ツク外も含め、私が今まで読んできた小説全ての中で1番好きな作品です。本当に素敵な作品をありがとうございます。 (2022年2月7日 0時) (レス) @page49 id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:颯桜 | 作成日時:2020年3月1日 20時

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