『男主』史上最強の猫被り3 【あんスタ】 (ページ30)

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そんな人ではありませんby伏見弓弦ページ30

少なくとも私は

なんて言われて少し泣きそうになった

side未来

伏見「そもそも、TRICKSTERについては分かりかねますが衣更様に関してはそのような方ではありませんよ、クラスメイトとしてこの弓弦が保証します」

「弓弦くん」

頭を撫でられてびっくりしたけど、優しそうな微笑みに少し恥ずかしくなった

あの子達はいい子じゃないか

きっと、あそことは違う

ギュッと手を握り締めて弓弦くんをみた

こんなに優しい人のことも、僕はフィルター越しにしかみてなかった

みんな同じだと思って決めつけていた

キャラクターだと見つめていた

彼らは意思を持った人間で

じぶんと変わらない

こんなの最低だ

でも

ギュッと拳を握りしめた時だ

鳴上「あら？未来ちゃん？」

聞き覚えある声はあらしお姉ちゃんのもので目を丸くした

「お姉ちゃん........？」

鳴上「あらあら泣きそうな顔してどうかしたの？
まさかいじめられた？」

少しだけ私を守るように弓弦くんと僕の間に入り込んだ彼に弓弦くんは少し驚いたように、でもすぐに苦笑いを浮かべた

伏見「いえ、苛めたなど

そんなことしてしまったら坊ちゃんに何を言われるかわかりません。

それに私も彼には好意を持っていますので」

鳴上「ならなんで未来ちゃんは泣きそうなのかしら。」

「あ、あの！弓弦くんは悪くないの、僕の問題だもん」

なんとか庇わないとと声を上げると彼は少しさみしそうにした

、

、

鳴上side

放課後、すこし用事があり残っていれば見覚えのあるあの子を見つけた

真っ白なあの子はこの学院に現れた天使みたいで

同じクラスの弓弦ちゃんといたのをみて

彼が泣きそうにしているのを見て駆け寄った

どうやらいじめられてた訳では無いらしいけど

悲しさを押し込めるようにする彼に何もしないわけには行かなかった

そっと腕を取り微笑む

鳴上「あたしとデートしましょ」

「え？で！でも、tricksterと練習がっ」

鳴上「そんなのまた明日やればいいじゃない。さぁいくわよ！」

無理矢理腕を掴んでハッとした

手首が驚くほど細くて

痩せているから仕方ないかもだけど、青白い肌に細すぎる体をみて少し心配になった

鳴上「じゃぁお姫様いくわよ。」