『男主』史上最強の猫被り3 【あんスタ】 (ページ24)

今日:12 hit、昨日:11 hit、合計:347,923 hit

利己主義な僕が嫌いページ24

ぽたぽたと、零れ落ちる涙を拭う

でも止まらなくて

止めたくても、止められない

真っ白の髪がぼくは嫌いだ

アルビノなんかじゃない、これはストレスで

自分の弱さで真っ白に染まった髪

親に愛されていない、誰にも必要とされていないとこの髪が私に何度も現実を叩きつけるようで、僕はこの白髪が嫌いだった。

彼らに悪意は無い

だけど、これが似合うと言われたのは

愛されていない誰にも必要とされていない

きっぱりそう言われた気がした

「だいっきらい」

そう、誰よりも僕が一番僕が嫌い

誰かに必要とされたくて
(だから誰かに尽くして)

愛されたくて
(だから皆を愛して)

大切にされたくて
(だから大切にして)

アイドルだって、本当はファンに人気が出る事で、僕がここにいてもいいって言ってもらえる気がしたから初めた事で

利己主義で、狡くて

取り敢えず教室に行けば誰もいないガラリとした教室

泣きながらでも着替えられるのはアイドル時代の経験からだ

過呼吸しそうなくらい涙零れてるけど、なんとか行けるもんだなホント

朔間「おや？未来くんかの？」

聞き覚えある声にピタリと体を止める

まってくれ、今完全に裸なんだけど？！

、

、

、

、

side朔間零

UＮＤＥＡＤの練習も終わり帰ろうとした時だ

我輩も自宅に今日は帰ろうと考えていたわけだが、ワンコがクラスに課題を忘れたことに気がついた

まぁついでだと言って皆でわんこの教室まできたわけなのじゃが

泣き声に気がついた

それに怯えるわんこ、構えるアドニスくん、薫くんは........あぁ、これ以上男といるとおかしくなるとか言って先に帰ったんじゃったの

まぁ誰もいない教室から泣き声など聞こえたら普通はそうなるじゃろ

さて、幽霊でもおるのか？と教室を覗けば見えたのは白い髪

このクラスと白い髪の毛と言えば思い当たるのは１人だけ

幽霊では無いと思い声をかけたのじゃが彼はピタリと動きを止めた

「さ、朔間先輩？」

朔間「やはりか、わんこが忘れ物をしてしまってのぉ。未来くんは何をしておるのじゃ？」

教室に入ろうと足を進めた時だ

「と、と、止まってください！」

朔間「？どうかしたのか？」

まさか体調が悪いとか？と思い近寄りかけた時だ