『男主』史上最強の猫被り3 【あんスタ】 (ページ3)

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恐怖心を乗り越えて(クロスオーバー) ページ3

side紡

彼は天才だった

カメラが回るとスイッチの入ったように演技........

いや、演技というよりその役が舞い降りたように動き出す彼から目が離せない

八乙女さんも彼に引っ張られるように役に入り込み、そして近づく彼の顔

カットがかかると彼はダッシュで駆け寄ってきた

「つ、紡さん！」

ガバッと抱き着いて、ふるふると震えながら目からぽたぽたと涙を零す彼

自然とみんなが避難の目を八乙女に向ける

ちょうどお昼休憩に入り楽屋に行き彼を宥める

IDOLiSH7も心配で付いてきたのだが気をきかせたのか成人組は近寄らずに見守っていてくれた

紡「おちついたかな？」

「っ........は、いっ」

ぐずぐずと涙を流す彼は可愛くて儚い

紡「大人の男の人........苦手な理由聞いてもいいかな？」

「！えっと........ぼ、ぼく、その.....」

思い詰めたように俯く彼に聞いてはいけないことを聞いたかとおもい、慌てて話を変えようとした瞬間だった

「TRIGGERのみなさんは........いいかたですか？.」

ぽつりと呟いた言葉に目を丸くした

紡「え？それってどういう？」

「すみません........その、僕、ちょっと前色々あって........大人の男の方が苦手になってて........怖いんです

このままじゃだめなんですけどね........

TRIGGERの方も、IDOLiSH7のみなさんも、紡さんもいいかただって頭ではわかってるし........あの人とは違うって分かってるんです

でも、怖く思っちゃって........」

流れ落ちる涙は綺麗で

このこの傷は深いものなのだということがわかった

七瀬「未来くん！」

「ふえ？」

七瀬「みんな、いい人だよ！」

一織「ちょ！七瀬さん？！」

突然駆け寄ってきた彼に彼は目を丸くした

七瀬「(人)ちゃんは多分信じられないくらい怖いことがあったんだと思う

でも、TRIGGERは！三人はすっごく優しくていいひとだよ！だから、しんじて！」

真っ直ぐ言い放つその言葉にみんなが頷く

一織「あぁみえて、皆さんいい人ですからね。

それと、うちの成人組もみんな優しいですしいいひとです。それは信じてくださいね」

紡「はい！未来さん、信じてください」

皆で伝えれば彼は驚いたようにし

そして、涙を拭った

「........ありがとうございます、ぼく、みなさんのこと信じます」