明日はきっと、いい日になる。 (ページ17)

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episode17 ページ17

た「おはよう…せんせい。」

あ「おはよう…玉森くん…。」

どこかぎこちなく挨拶をする私たち。

あ「今日もよろしくね？」

それを誤魔化すかのように、ふふっと笑うと…。

た「せんせい…。」

彼が私のそばにきて…。

た「せんせい…体調、悪いでしょ？」

私の頬を優しく包み込んでそう言った…。

あ「だいじょう…わっ…！」

玉森くんの手が、おでこに触れて…。

冷たくて、気持ちいい…。

た「あっつ…。せんせい…なんで無理してきたの？」

少し、怒っているような彼の声。

た「こんな熱あるのに…ふらついてるのに…。」

た「どうして…無理するの…？」

でも、彼の顔はすっごく優しくて…。

あ「玉森くんに…会いたいから…。」

つい、そんなことを言ってしまった。

た「…っ。わっ、せんせい…！？」

ふらっと倒れそうになった体を、受け止めてくれる彼…。

た「もう今日はせんせい、休んで？じゃないと俺…心配で居ても立っても居られない…。」

玉森くん…。

あ「わっ…玉森くん？どこ行く…「帰るんだよ。」

私を背負って、部屋を出ようとする彼。

あ「一人で歩けるから…ね？」

そう言っても降ろしてくれない。

た「だめ。こんなときくらい…俺を頼ってよ…せんせい…。」

なんでなのかな…。

体調が良くないからなのかな…。

あ「ありがとう…。」

すっごく彼に甘えたくなって…。

た「ふふっ、それ気持ちいい。」

玉森くんの首にギュッと抱きついた。

た「俺がせんせいのこと、今日は甘やかしてあげる。だからせんせいも、俺のこともっと甘やかしてね？」

そんな彼の言葉に、胸がキュッとなった。

あ「いつも結構、甘やかしてあげてるよ？」

た「だめ、もっと。もっと俺のこと可愛がってよ～。」

そんなことを話しながら、二人で顔を合わせて笑い合う。

こんな時間が、とっても幸せに感じた。