明日はきっと、いい日になる。

episode15 ページ15

あ「たまもり…くん…うぅ…ヒック…」





彼に、ギュッと抱きしめられて…。





その優しい温もりに、涙が溢れた…。





た「怖かったね…辛かったね…。気づくのに遅くなって…ごめん…ごめん…せんせ…っ…。」





そんなこと…。





あ「そんなことないよ…？助けてくれて…ありがとう…ありがとう玉森くん…。」





私の言葉に、玉森くんの力が強くなる…。





た「せんせい…俺ね…最初はせんせいのこと…信じられなかった…。でも…今は俺…せんせいのこと…信じられるようになったよ…。」





玉森くん…。





た「俺…せんせいに救われた…。まだ病気は治ってないけど…でも…俺もせんせいを支えてあげたい…。」









た「だから…俺のことを少しでもいいから頼ってくれたら嬉しい…。俺もせんせいのこと…頼っちゃうけどね。」





ありがとう…。





あ「うんっ…ありがとう…たまも…うぅ…グスン…」





た「よしよし。ほんとせんせいは泣き虫だな〜。」





ありがとう…玉森くん…。





た「でも…そういうところが俺は大好き…。」





ふふっと笑った君の顔は…。





いつもよりもずっと…強くて、優しくて…。





心が温かくなった…。





た「せんせいのこと…これから知ってゆきたい…。たくさん…たくさん…。」





私も、君のことをもっと知ってゆきたい…。





私たち…同じ気持ちでいるんだね。





なんだかそれが、嬉しかった…。

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