【ヒプマイ】12は不吉な数字です。【逆ハー】【愛され】【ギャグ】

左馬刻「お前よォ...理鶯の背中に貼った紙、気づかれてなかったぞ」『え、まじですか』左馬刻「つーか、あれなんだ」『前しか見ません！ですか？』左馬刻「理鶯、気に入ってたぞ」『えっ（罪悪感）』 ページ41

『ご馳走様でした』

美味しかったですと付け足すと左馬刻さんも満足そうな顔をした。

『でも、急にどうしたんですか？ご飯なんかに連れてってくれて』

単純な質問に左馬刻さんは目を逸らしながらも答えてくれた

左馬刻「お前来週誕生日だろ？」

あ、確かに。

銃兎さんと理鶯さんはそうなのかという顔で私を見ている。

私的には誕生日にいい思い出はあまりなかったから、基本的に他人には言わないようにしている。

左馬刻さんとは長い付き合いだから、どこかのタイミングで言ったのだろう。

まさか、覚えてくれているとは...

左馬刻「誰よりも早く祝いたかったんだ」

私を小さい頃から知ってる左馬刻さんだから出来たこと。

『左馬刻さん、ありがとうございます...!!!』

小さい頃のように左馬刻さんに飛びつく。

左馬刻「なっ！？おい、お前っ」

『左馬刻さぁん』

あぁ、懐かしい。

前よりもたばこの匂いが強いが、左馬刻さんの匂い。

銃兎「俺達の前でいちゃつくな」

銃兎さんの手によって左馬刻さんから剥がされる。

銃兎「誕生日近かったんですね。何が欲しいですか？」

『え！？いやいや、そんな...写真を飾る額縁が欲しいです』

銃兎「遠慮するか、しないか、どっちかにしろ」

理鶯「小官は何が出来る...？」

『料理！理鶯さんの料理が食べたいですっ！』

左馬刻さんと銃兎さんはうげっという顔をした。

理鶯「なら、みんなに振る舞おう」

2人の視線が刺さってる。

『えっと...私のためだけにじゃダメですか？』

理鶯「...！わかった。左馬刻と銃兎にはまたの機会に振る舞おう」

2人はため息をつきながら目を逸らした。

安心したのか。

理鶯さんに失礼だぞおい。



左馬刻「もう遅い時間だ。送ってく」

『ありがとうございます』

行きと同じ座席に座る。

外を見ると静かに輝く街が見えた。




来週は誕生日だが、誕生日ではない。

来週にあるのは山田になった日と言うべきか。

理由があって別の家に引き取られていた。

母からはおばあちゃんとおじいちゃんだと、説明を受けていたが、2人が赤の他人だったという事実は2人が亡くなってから知ったことだ。

生まれた日はとっくに過ぎている。

どこかで言った通り早生まれだ。

だが、この日にちは好きじゃない。

私にとっての母さんと父さんの命日だから。

その後すぐに実の家族に引き取られた。

いや、帰ってきたと言うべきか。

それが、来週の4月22日。

私の第2の誕生日。

『しょっぴくってなんですか？』銃兎「自分で調べたらどうです？」『「しょっぴく」の意味はむりやり引っぱって連れてくる、また連れていくのこと』銃兎「Wikipediaですね」『え、なんで分かったんですか...あ、銃兎さんも調べたことあるんですね』→←お気に入り者数600人突破記念特別ストーリー〜4〜

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