江戸の名探偵。

゛ ページ3

真選組屯所内にて＿＿





空は穢れを知らない青空の日。


　
＿＿隊士達は危惧していた。




理由としては真選組局長＿＿近藤勲がストーカーへと行っていない事だった。

　


何時もなら頬に真っ赤な花を咲かせながらくる近藤だが、今日は違った。



朝はしっかりと会議に参加し、しっかりと昼ごはんを食べ、しっかりと任務に参加したのだった。

そのせいで隊士達はそろそろ真選組は終わるのでは無いか、と噂する程だった。



そしてＶ字前髪の土方は今日の近藤の過ごし方に熱があるのでは無いか、と思い局長室へと足を運んでいたが、
そんな時、門番の隊士が土方に話しかけた。




「すみません…土方さん。今、門の前で近藤さんを出せ。と言っている少女が居るのですが…。」


と困ったように眉を下げると同時に土方は眉をひそめると案内しろ、と門の前まで来た。



すると不揃いの前髪にハッチング帽をかぶった糸目の少女が居るでは無いか。


呆れたようにもう一人の門番に愚痴を言っていた。




「だーかーらー！近藤さんに会わせてって言ってるんだよ！お前は馬鹿か？」




「で、ですが…そうは言っても……。」


と困ったように言う門番に退け、と土方が声をかけ、糸目の少女の前へと立つ。




「悪りぃが知らん奴はそう易易と屯所内に入れない。」

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