イナGO 二重人格のボク／俺はボカロの歌い手 フィフスステージ!!

二百四十四曲目 ページ44

コハル:叫べ！俺たちはガラクタじゃねぇ！！

エレキギターを下げ、俺は叫んだ。

コハル:♪「生まれたときからボクらの未来は」
「すべて喰らい尽くされ 何も残っていなかった」
「ぶらさげられた刹那の夢に縋(ｽｶﾞ)れば たどる道は 破滅と後悔」
「息の詰まりそうな 閉塞感に 思考停止して た折れ込みたくなる」
「二度と晴れることの無い空と 二度と訪れることの無い繁栄と……」
「過去を知らないだけマシだ と いいたいのか」

コハル:♪「夢も希望も取り上げられたボクらの 声は響かず ポトリと地面に落ちた」
「こんな時代に生まれた意味は何だろう」
「行き場の無い問いが蟠(ﾜﾀﾞｶﾏ)る」

コハル:♪「過去の栄華の残骸と代償だけが 今のボクらの目に映るモノのすべて」
「かつてを知り得る者は皆老いて」
「今を嘆き悲しむことに明け暮れる」
「口を開けば 懐古する賛美する」
「昔はよかったとまだ夢を見たがる」
「無責任にボクらより先に 死に逝く彼らの言葉に」
「一体どれぼどの価値があるのだろうか」

コハル:♪「夢も希望も取り上げられたボクらは 自己を欺き 今日を生きるのみ」
「こんな時代に 何を為せばいいのだろう」
「行き場の無い問いが蟠る」

コハル:♪「深刻な"未来"不足で 心もあまり稼働(ｳｺﾞ)いてくれない」
「乾ききった感情だけど もうかなりガタが キてるけど」
「まだきっとできることが あるはずなんだ」

コハル:♪「誰かを励ますことを躊躇うくらいに 明日に希望は抱けないけれど」
「同じ時代生き 共有した運命を 解かり合って」
「寄り添うくらいならできる」
「何かが変わるとは思えないけれど」
「それでも……」

あれ、エレキギターでの弾き語りみたくなった？

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使用した曲

ディストピア･ジパング

作詞･作曲:cosMo@暴走P

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