イナGO 二重人格のボク／俺はボカロの歌い手 フィフスステージ!!

二百二十二曲目 ページ22

コハル:次は最初一緒に叫んでくれ！いくぜ！「アンハッピーリフレイン」ッ！!！

ギターを持ってきて、首にかける。
残念な事にベースを持っていないのでギターに頼る他ない。

コハル･ファン:Ah──────────────────────────!!!!!

弦を掻き鳴らしながらマイクに口を近付けて叫ぶ。
実は後ろのポッケあたりに小道具を隠してるw

コハル:One! Two!! わーんつー！わーんつーさんハイ！!！

コハル:♪「散弾銃とテレキャスター 言葉の整列、アンハッピー」

目の前に単語でも並べるように手を動かして、払い崩して、指鉄砲をこめかみに当てる。
…指鉄砲、なにかと出るな。

コハル:♪「単身、都会の町並み 撃ち込んだ音、嫌いですか？」

バーンとは言わず、こめかみに当ててた指鉄砲をファンに向けて撃ってみた。

コハル:♪「声が潰れるまで歌って、何度の 時間を棒に振った」
「やっとのこと手に入れたアンタ 手離す訳にいかないでしょ？」

コハル:♪「ワンマンライブ」
ファン:♪「「「大成功！」」」
コハル:♪「頭の中は少女漫画」
「残弾、既に無くなった 此処で一度引き返そうか」
「そっと置いた丁度良い都合を」
「何度も拾い上げてたんだ」

つまみ上げては後ろに放る。
俺としては虫のいい話は嫌いだ。

コハル:♪「みっともない暮らしにもうバイバイ」

手を顔の横で呆れたように振った。

コハル:♪「そろそろ迎えが来るのでしょ？」

コハル:♪「間違い探しばかりふらふら」
「振り返り方、教えて頂戴よ」
「足りない物はもう無い もう無い」
「そうかい？」
ファン:そうかい
コハル:♪「そうかい、そうかい」
そうかい？

俺は、マイクのスタンドを引っ掴んだ。

コハル:♪「言うならそれは それはラッキー」
「繰り返しの三十九秒 廻り廻っていたら見えた、」
「それはハッピー？」
「納得なんてするはずないわ！」

勢いよくグーを振り下ろす。
あーもう！的な。

コハル:♪「どんだけ音を重ねたって 終わりも始まりもやってこないわ」
「つまりつまり意味は無いわ アンタもわかっちゃいないな？」

手を差し出して首を傾げる。
相手にはどう写ってるのやら。

コハル:♪「画面の向こう 落ちていった 逆さまのガール」
「お と な の せ か い。」



続きます！

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