〜黒バス〜孤独少女とキセキ達 part2

８０　潰してやる ページ36

Aは思わず目を瞑った

だが･･･


衝撃はこなかった



代わりに、

？「うっ・・・」

少女の苦しそうな声が聞こえた

それは、聞きなれたあの子(・・・)の声だった

Aが目を開けると…

案の定、[桃井さつき]が目の前に倒れていた

貴「さつき！？さつきっ!!!起きてよ…！なぁ、さつき！」

・・桃井は返答をしなかった。いや、できなかった

打ち所が悪かったため、気絶していたのだ

「うっわ･･･桃井大丈夫か？」

「いいじゃないっ！こいつだって裏切ったんだから！」

桃井のことを心配する男子とは裏腹に女子は嬉しそうな表情をしていた

貴「てめぇら･･･ざけんな!!!((ｶﾞｯ!」

ようやく動きをとれるようになったAは立ち上がって渡部の顔を殴った

「「あっ！」」

渡「っ…うわぁぁぁん！Aちゃんに殴られたぁ！！」

「お前っ！「うるせぇよ」っ…」

Aの完全に怒った顔を見て誰も、なにも言えなくなった

貴「黙って攻撃よけてりゃいきなり金属バットで殴るわ、関係ないさつきまで殴るわ･･･！お前らどんだけ卑劣な野郎なんだよ!!?」

「あ･･･あんただって姫乃ちゃんをナイフで刺したじゃない！こっちがやってんのはあくまで怪我する程度･･･そっちは死に至らしめるようなことをやったのよ！？」

貴「あ゛？」

「っ！」

貴「なんにも知らねー奴がほざくなよ。あぁそれと渡部･･･」

渡「な、なに…？」

貴「いつまでもお前の思い通りに行くと思うなよ。…潰してやる」

渡「！！？」

Aは桃井を抱きかかえると屋上から出て行った


クラスメイトたちはしばらくその場から動けなかった

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