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参拾捌 ページ39

やっちゃった…言いすぎた。
つい飛び出して来ちゃった。だってあんなこと言われるとは思っていなかったし。


『あぁ…だめだ……なんでこうなっちゃうの…』


分かってたはずなのに。令和にいた時から。いくら仲が良くてもずっと一緒にいるのは飽きられる嫌われるって。


『分かってたんだけどなぁ…』


「Aさん?どうしました?」


部屋から飛び出ししばらく走ったところでしゃがんでいると声がして振り向いた


『…胡蝶さん…兄弟子と、少し喧嘩してしまって…
あっ、柱合会議終わりましたよね!宇髄さん待たせるといけないので、これで失礼します。お邪魔しました。』


「宇髄さんは裏にいますよ」


『分かりました!』


やっべ待たせてる!!


『すみません宇髄さん!お待たせしました!!』


「おーう。
……なんかあったか?」


『へ?』


「目が派手に赤いぞ」


目が派手に赤い?うそ、泣いたからだ…まだ赤いの!?


『あ、いえ…大丈夫です。』


「そうか。話した方が楽になることもあんぞ。地味に抱え込んでるより派手にぶちまけたほうが楽だろ!」


えっ、どうして……?


「派手に泣いたんだろ?とりあえず俺の家に行くか。向かいながら話聞かせろ」


『あ、はい。
あの、なんでそんなに良くしてくれるんですか?今日あったばかりなのに…』


「そんなの俺が師範でお前が継子だからに決まってんだろ!」


うぅ……今までこんなこと言われたことないからまた泣けてきたぁ…


『はなし…ずびっ聞いてくれまずがぁ…?』


「うおっ、また泣くのか…お前は派手に泣き虫だな!」


派手に泣き虫って……もう泣き虫でいいよぉ……今日は涙腺弱いぃー……


『だっで、はなじぎいでぐれるひどいながっだがらぁ……ずびっ』


「ははっ、そうか!まあいい。泣き止んだら話せ。」


それから多分10分くらいかなぁ…ずっと泣いてた。
もうカラカラよ……目と頭めっちゃ痛い。


『それでつい私も熱くなっちゃって。お互い譲れなくなっちゃったんです。それで……善に……うんざりって言われて………飛び出してきちゃって………うぅぅ…』


「うおっまた泣くのかよ…」


『もう泣きません〜というか出ないです。』


宇髄さんが着いたぞと言って一軒の家の前に立ち止まった。
いや、家というより邸?屋敷?だな……
とにかくでかい
私が宇髄さんの家の大きさに動揺していると、家の中から3人の美人さんが。

「天元さまぁ!!」

「おかえりなさい天元様」

天元様?

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作者名:榮凪 | 作成日時:2020年2月23日 23時

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