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「ははっ、正直な奴だなお前!」



青峰くんは私の言葉を聞いて

面白そうに吹いた。


……まじでピュアッピュアだ。可愛い。






「青峰っち〜!なんでそんな呑気なんスか!」


「あぁ?そりゃお前。
こいつ面白いだろ」


「………」




青峰くんの言葉に

黄瀬くんは恐る恐る私を見ていた。

おい、なんで私がそんな目で見られないといかんのだ。納得いかないわ。





「なんですか」



「なんですかって…俺は別に」




どうやら私が黄瀬くんに対する

避ける意識は根強くなっていた様で
自然と身体が後ろに下がった。




「なぁ黄瀬。
やっぱり紺野はアイツと違うんじゃねーの?」


「………っ」




黄瀬くんは、ウッと眉を下げる。

その表情はなんだか弱々しくて
私は思わず首を傾げていた。





“アイツ”




どうにも気になる単語が出てきたな。


赤司くんからも

黄瀬くんの態度は大目に見て欲しいとか言われたし。理由があるのか。


なんだそれ。黄瀬くんワケありとか。

こいつ主人公かよ。








「あの、黄瀬くん?」




私は黄瀬くんの弱々しい表情に

居た堪れなくなって、言葉を掛ける。





「………なに」



「青峰くんが言った通り、私は黄瀬くんを避けてるんですよね。その行動をもしかしたら黄瀬くんは自分の気を引こうとか思われてるのかもしれません」



あ、やばい。

台詞長すぎて疲れてきた。

避けると言っておきながら、こんな事黄瀬くんに言ってしまう辺り


やっぱり私は、根っこから黄瀬くんが嫌いと言うわけでは無いらしい。




いや、寧ろ嫌いじゃないし。

好きだよキャラクターも。




ただ、この世界の黄瀬くんが



どうにも面倒くさい奴っぽいからさ。



関わりを持ちたくなかっただけで。

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小冬 - とても面白かったです!続きが見たいので、お願いします。 (2020年12月21日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポンジ信者(隊長)色々最高な小説多いよな← - あ''ぁ''あ''あ''ぁ''ぁ''!!!!早く続き見たい!更新応援してます!頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
高羽涙(プロフ) - 同意です (2016年6月21日 1時) (レス) id: 2e3e35766e (このIDを非表示/違反報告)
揚羽蝶 - 同意 (2016年3月22日 16時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
ガルルル*受験つらたん - 同意 (2016年1月17日 11時) (レス) id: 89cfe056c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロほし | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/28904/  
作成日時:2015年1月31日 9時

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