92話。 ページ47
〜黒子side〜
――『わたしね、ちゃんと知ってるんだよ』
得意げに、だけど少しだけ寂しそうに。
ふふっと切なく笑った制服姿のかつてのAが脳裏に浮かんで消える。
「……それでも、Aは決めたんだ」
「わかっています。僕だって別に反対する気はありません」
「じゃあ何だよ?」
「言わない約束は、高尾くんのためでしょう?
僕は、高尾くんだけのためになることはしたくないだけです」
先輩たちの耳に入らないようにする、というのはつまり。
高尾くんのプロポーズがあまりにもひどすぎたから、という理由に他ならない。
もっとまともなプロポーズであったなら、先輩たちだって祝福してくれるはずなのだ。
少なくとも誠凛メンバーは、Aの結婚とあれば全力で祝うだろう。
「んなわけあるか!バレたらこの話自体なかったことになるかもしれねえんだぞ!」
「そこは高尾くんの技量次第ではないんですか」
「……」
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早乙女みんと(プロフ) - ユーリさん» ありがとうございます……!がんばります! (2018年4月16日 10時) (レス) id: 11c9dce08c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - 火神の主人公を想う優しさが良いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年3月6日 22時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
早乙女みんと(プロフ) - 美咲さん» そんなに感情移入して読んでくださってありがとうございます……!がんばって書きます! (2018年1月31日 14時) (レス) id: 11c9dce08c (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - めちゃくちゃ面白くてヒロインちゃんの感情がすごく伝わってきて思わず泣いてしまいました。続きがすごくすごく気になるので、いつまでも待ってます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: c52a9a0886 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - 続編有り難うございます!応援してます!これからも頑張ってください(*'ω'*) (2015年11月8日 1時) (レス) id: fa40f0093b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:早乙女みんと | 作成日時:2015年7月20日 23時