今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,561 hit
小｜中｜大
ぼーる５１ ページ2
「…………」
「……何フリーズしてんの早く行けや」
「え、ほんとに私？」
「うちのクラスに浅井がもう一人いればあんたじゃないかもね」
「…………」
そりゃそうだ、もしもう一人いたら確実に呼ばれたのは私じゃない。
だがしかし、幸運か不運か、このクラスに浅井という名字は私しかいない。
つまり。
「……私か」
「だからさっきからそうだっつってんでしょさっさと行け！」
「はいごめんなさい！」
五十嵐に急かされ急いで席を立つ。
倉持が、私に……？
単純な私の心は、倉持に呼ばれたというその事実だけでどきどきと鳴り始める。
嗚呼、なんて死ぬほど愚かなんだろう。
この恋の結末なんて、馬鹿でも分かるほど簡単なのに。
――なんで、どきどきするの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：早乙女みんと | 作成日時：2018年4月14日 13時
