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「あ、おかえり…イダダダダッ！！ちょ、痛い痛い！！」
「…」
「無言？！ちょ、ムジカ…助け…」
「ふふっ」
おかえりとソンジュに声を掛ければ、頭をぐわしっとされ、此奴握力なんぼやねんってぐらいの力で掴まれた。
「お前なぁ、普通あの状況で寝るか？ちょっとは警戒心高めろ！」
「はい！すんません！って事で早くその手を離し…痛あぁぁぁ！！」
結局あの後土下座をし、許してもらった。いや、あの時警戒心が無かった訳ではなく、眠すぎてさぁ…瞼が勝手に落ちたんだよ。睡眠って大事だな…。
あの事件から数年が経った。
つまり、それはレスリーの出荷ももうすぐという事。そんな中、私は今日も今日とてソンジュの特訓を受けていた。
「これで俺の特訓は終わりだ」
「えっ？」
どうやら、もう私は完璧にソンジュの言ったことをこなせる様になったらしく、もう教えることがないそうだ。
なら…もうこのタイミングで独り立ちしてもいいのでは無いか？もう殆ど時間も無いだろう。ここでソンジュとムジカとお別れをし、食用児達を助けに行く。これを何ヶ月も前から考えていた。
それは、きっと今だ。
今日の夜、二人に話そうと考えた。
「独り立ち？」
「うん」
辺りが暗くなり、焚き火の音だけが聞こえるようになった時間。先程考えていた事を二人に打ち明けた。
「ソンジュも教えることが無いって言ってくれたし…良い機会かなって」
「一人で生きていくことになるんだぞ。…危険だ」
ソンジュなら、そう言うと思った。けど、私にはやる事がある。
「A、一つ聞いてもいいかしら。何のために独り立ちをするの？」
「それは…」
そこで言葉が詰まった。そういえば、ムジカには転生してきたって打ち明けた。けど、ソンジュにはまだ何も言ってない。もし、これを言って否定されたら…もう、どうしようも無くなる。
「…ムジカ」
「大丈夫よ。ソンジュなら認めてくれるわ」
私の手にそっとムジカの手が重なり、小声で応援してくれる。ソンジュなら…大丈夫。
「私は…全食用児を救う為に独り立ちをする」
私がそう打ち明けると、ソンジュは驚いた顔をし、暫く沈黙が続いた。
駄目かな…そう思ってチラリとソンジュの方を見ると、フッと笑い、私の方を見た。
「お前の口からその言葉が出るのを待っていた」
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
