最後の約束５ ページ40
雅紀side
1日目の今日は、
教科書を配られるだけだった
ノートや文房具は、寮の一階にある
購買で売ってるんだとか
一応、６冊くらいは家から持ってきた
雅「やっぱ1日目は早いね」
潤「荷物が多いからじゃない？」
先「部活動を希望する人は、来週の月曜までに提出して下さいね！それと門限は守るように！」
先生が出て行き、みんな部活を
どうするかでガヤガヤし始めた
雅「部活かぁ〜…」
潤「……やったらいいじゃん」
雅「え〜…、潤もやる？」
潤「……」
雅「だよねぇ…」
潤「何も言ってないんだけど」
うーん、どうしよっかな〜
別にどっちでもいいし〜
翔「なぁ、2人は部活入んの？」
雅「え、いや、考え中…」
翔「そっか〜」
雅「櫻井くんは、決めたの？」
翔「入るなら、サッカー部は外せない」
潤「サッカー…」
雅「そう、なんだ…」
潤「まさ…、先に帰ってる…」
雅「あ、潤！」
サッカーは潤にとって、
思い入れ深いスポーツの一つ、
思い出したのかな…
「翔やん、帰りましょうよ〜」
「昼寝の時間が減る〜」
翔「智くん、ニノ…」
雅「ごめんね、櫻井くん。また明日！」
一人で帰ってしまった潤を追いかけるため、
鞄を持って教室を飛び出す
正面玄関を出てすぐのところに
見慣れた背中を発見
その背中を追いかけて、腕を掴む
潤「…っ」
雅「なんで逃げるの…」
潤「もう…、仲良く、しない方が…、まさ、は…っ」
雅「何言ってんの？それ、本気で言ってる？」
潤「…って、まさ…、友達…っ」
雅「潤を受け入れてくれない人とは友達にならないもん」
はじめから決めていた条件
友達に普通は条件なんて付けないけど、
俺にとっては必要なことだから
潤「…んで、なんで…っ」
雅「俺たちは幼馴染だけど、親友じゃん？違うの？」
潤「ちがく、ない…」
雅「なら良いじゃん！」
俺の掴んでる腕は僅かに震えていて
それが何の震えなのか、わからない
チラッと見えた光るモノは
見なかったことにするね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雅宗 潤美 | 作成日時：2017年10月4日 19時
