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はつたいめん ページ2

「片付け!」

入学して、早1ヶ月が経った。
ここのテニスの練習にも慣れてきて、少し物足りなくなってきた。

テキトーに片付けて水道へ水を飲みに行くと、体育館が目に入る。

「あー、バスケか。」

そういや、ラケット競技以外は苦手だったな。と思いながら覗いてみる。

「ゲッ。黄瀬涼太じゃん。」

同じクラスだし嫌でもわかる。
あの目立つ髪で、いつもみんなに笑顔を振りまいてるヤツ。俺はアイツとあんま喋ったことねーけど、何となく苦手だ。

丁度休憩なのか、水道に集まってきた。
あ、俺まだ飲んでないや。

「あれー?切原クンじゃないスか!」

「ん?あー、お前、テニス部の切原じゃねえか。」

黄瀬に声をかけられただけで、なんかゾロゾロきた。やっぱ黄瀬ってすげーな。苦手だけど。

「黄瀬とーー…ってあれ、アンタなんで俺の名前知ってんの?」

「いや、だってテニス部の中でも有名だしな。てか黄瀬と同じクラスだろ?良く見る。」

そう言えば見たことあるかも…ってまあ、どうでもいいけど

「ほら、黄瀬君!笠松!終わりにするよ。ほら、黄瀬君は片付け!」

「えーーーー?俺もーちょー疲れたんスけど!」

更に見たことない女が来た。まあ、マネージャーか。
そのマネージャーが来た途端、黄瀬は手と足をバタバタさせた。なんだよそれ、キモいっての!

「うっ、母性本能をくすぐる…!」

「Aセンパイ…俺もう動けない…」

「!…私が抱っこしてあげ「おら黄瀬!さっさと片付けしやがれ!お前も甘やかしてんじゃねえ!」

「ちぇっ、もーちょっとだったのに。抱っこはお預けっスね!」

「笠松のけち……!」

黄瀬は拗ねた様子で、でもちょっと嬉しそな顔をして体育館に入ってった。
クラスに居る時の黄瀬とはなんか違え。つーか俺超場違いじゃん?

「あ、君!!」

マネージャーに話しかけられた。ほう、この人も俺の事を知ってるのか。てか、俺やっぱ結構有名人!?テニス強いし!?ま、ここでもエースになる男だからな!

「だれ?」

ズコッ

「え、えええ!今完璧知ってる流れだったっしょ!」

「いや、初対面だもの」

「いやそれはそうだけど…!!はぁ…俺はテニス部の切原赤也。黄瀬とは同じクラスで…」

「…ほう。ちなみに私は3年。染谷A。バスケ部よ。もう一度言うけど、3年。」

「ゲエエ!アンタ、先輩!?」

部長や柳先輩…いや、副部長が一番こういうのに厳しかった…。いない相手を思いながら顔を青く染めた。

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有栖院(プロフ) - なんか良き!先輩いいなぁ!先輩のノリ好きだわぁ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1f5bb82833 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよ | 作成日時:2019年5月9日 23時

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