235話 ページ39
私たちは思わず顔を見合わせて、腕をジタバタさせた
「え、まって、いつの間に?」
「俺の小さな脳みそじゃ処理しきれないッスわ」
2人でスマホを見ながら写真を確認する
日の光で影になっている姿はどう見ても2人。
私はすかさずリナにDMを送った
『どういうこと?!?』
黄瀬くんも気になったみたいで、すぐに高尾くんにDMを入れていた
数秒後にすぐ返事が来て、『誘われたから笑』の文字
誘われた…?どゆこと、?
え、まってまって、そんなに進展してたの??
『付き合ってんの!?』と爆速で指を滑らせてすぐにメッセージをおくった
『付き合ってない』と質素な文字にまたため息をついた
「チケットが年内で切れるからって緑間っちがくれたらしいっスよ」
頭上から降ってきた声に顔を上げると、スマホを見る黄瀬くんの姿
「付き合ってんスか?って聞いたら、んなわけねーだろ!ってきたッス」
その言葉にさらに頭にはてなが浮かぶ
「ちょっと黄瀬くん、緊急会議。これは由々しき事態だ」
黄瀬くんはポリスばりのツラをして頷いた
「高尾くんって女の子にこういうことする系?」
「…いや、なんだかんだ好きな人も作らないし自分の恋愛にはガツガツいけないっていってたッス」
「…ふむ。」
これはあれだ。お互い好きになっていいかわかんないまま友達としてなんとなくきちゃったやつだ
私はまたDMを開いて、「好きな人できてよかったね♡」と送った
黄瀬くんも「付き合ったら報告よろしく♡」なんて送ったようで
『あっ、あいつら〜!!』と画面を見ながらハモる2人が目に浮かんだ
「…うちらカップル製造機になってない??」
私がニヤリとしながら黄瀬くんにそういうと、黄瀬くんがドヤ顔で答えた
「…やっぱ、俺ら、いい人すぎる…ッスかね」
それを見ていたさつきちゃんに「何言ってんの!」と怒られた。
青峰くんとさつきちゃんはすでに2人の進行度合いに気がついていたようで
「リナちゃんと前も2人でご飯いってたよー」
「えっ!?私も聞いてないのに…」
マネージャーの情報量パネェ…と感心していたら青峰くんが一言
「おもれーのは1番アタフタしてるの緑間ってこと」
とケラケラ笑った
「高尾くんに振り回されてるとかそういう系じゃないといいなぁ…」
私がぼそっと呟くと、さつきちゃんが「それはないと思うよ」と優しく答えてくれた
そして「高尾くん女の子には奥手だし…またカップル誕生しちゃうかな??」と付け足してにこりと笑った
136人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ? (2021年12月19日 12時) (レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´;ω;`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます!!!頑張ってください。大好きです(*´∀`*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます!これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです! (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2020年10月30日 21時