222話 ページ26
私がベンチに座ると、その横に座る黄瀬くん。
もう、無理しないでと言わなくても本当に安静にしてるのが分かる
よかった…。
ふとアップ中の桐皇の選手を見ると、見慣れない選手ばかり
ベンチに目をやるとおとなしく座ったジャージ姿の青峰くんがいた
どういうことだろうと首を傾げたら黄瀬くんがわたしに教えてくれた
「俺のせい、なんスけど…最後の試合だから一軍の3年生だけの編成でお互い戦おうってことになったんス」
三年生だけの編成…。
海常をみても確かに笠松先輩達3人とベンチの先輩達…。
なるほど、悪くないかもしれない
青峰くんたちが遅れてきたのもこういうことだったのか。
私はふと黄瀬くんの足に目を落とした
ジャージを履いているから見えないけど、まだ痛むのかな、階段上がるのは平気なのかな、とか余計なことを考えて
自分が足を壊した時に治るまで本当に辛かったから余計に心配になった。
明日はデートとか言ってるけど、あまり遠くまで歩かせたくはない。
楽しみだけど、足だけが心配だよ
「なーに心配そうなツラしてんスか」
ふと上から降ってきた声に顔を上げると、黄瀬くんが自信たっぷりな顔で私を見ていた
「いま、明日歩き回るけど大丈夫かなとか余計なこと思ったっしょ」
わたしはビンゴです。という顔をした
「バスケしなかったら全く痛くもないし、医者行ってなかったら多分今日もやってたくらいには大丈夫ッスよ」
黄瀬くんは力強く前を向いて、そうわたしに言った
「まぁ、…医者行ってなかったらまた壊して…直らずまた試合して…の繰り返しだったと思うスから、Aっちには感謝してもしきれないスけど」
また頭をかいて、目をそらす癖がでた黄瀬くんにフフ、っと笑ってしまった。
あ、ほら、はじまるッスよ!という黄瀬くんの声と共に審判が笛を吹いた
試合開始だ
136人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ? (2021年12月19日 12時) (レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´;ω;`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます!!!頑張ってください。大好きです(*´∀`*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます!これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです! (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2020年10月30日 21時