614話 ページ23
無事片付けも終えた私たちは一度教室に戻ることになり、後夜祭までの時間をクラスで過ごすことになった
海常高校の文化祭は、体育館は椅子が並んでいるからという理由で文化祭終了の集まりのようなものもなく、全て放送で終わる
疲れたみんなはほぼ話を聞いていない中、クラスの模擬展のトップ3などが順々に発表されて行った
演劇ではやっぱり来る人も限られるし、全て票は二年生に持っていかれてしまったけれど
私たちはいいものができたので結果満足している
『それでは、えー、18:30ごろからキャンプファイヤーを始めますので、生徒会の方々は18:00集合、それ以外の生徒は18:30には校庭にまってください』
校長の言葉にみんなは「18:30だってー、」「結構遅いなー、」とパラパラ言いたいことを漏らす
『後夜祭に参加しない生徒は、ここで解散ですのでお好きにご帰宅ください』
校長先生がそう言うと、ありきたりな放送終了のメロディが流れて閉会式はあっけなく終わった
放送に集中していてあまりクラスを見ていなかった私が顔をあげると
そこにはすでにジュースを注いだコップとお菓子が並んでいて
みんなはわらわらと立ち上がりコップを手に取りながら写真大会をしているのが目に入った
わたしも立ち上がりコップを手に取ってリナの隣に並ぶと、さっきのサッカー部の男子が「では!!」とこえをあげて
「おつかれっしたー!」
「「おつかれっしたー!!」」
クラスみんなでコップを突き出した
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作者名:りん | 作成日時:2021年2月25日 10時