502話 ページ11
俺が勇気を出して誘った日からあっという間に月日は流れ、オフの日がやってきた
実はあの後、Aが海に行きたいと言い出して
おうちデートなんかを想定してた俺は少しショックを受けたんだけど(小声)。
まあそんな邪心は置いといて、俺は目一杯海を楽しんでやろうと思う
「おーーーいっ!きーちゃーん!」
朝の10時に集合がかかって集まったのはお察しの通りいつものメンバーの予定があった人たち。
声をあげて大きく手を振る桃っちが目に入って、俺も大きく手を振った
「おはよッス」
2人、…が良かったなんて期待は泡のように消えて
彼女の提案でみんなで海に行くことになった
桃っちの横にいるのはリナちゃんと黒子っちとサヤちゃんと緑間っち
「やっぱめちゃくちゃ謎メンッスね」
俺が少し笑いながら呟くと、リナちゃんは「楽しいからいいけどさ笑」と笑った
「Aちゃん、いまトイレ行ってるよー」とサヤちゃんが俺に教えてくれて、桃っちも「大ちゃんも後からくる」とみんなに声をかけて
早速始まったカオス状態に少し笑みが溢れた
どうやら高尾は昨日から熱を出して寝込んでいるらしく、残念ながら今日は来ることができなかったらしい
男なんて彼女の水着姿とか拝みたいもんッスからね
高一のときの文化祭のお返しとして写真の一枚や二枚送ってやろう
そんなことを考えてニタァと笑っていると、後ろから足音がして
「ごめんみんな、お待たせ」という大好きな人の声が聞こえた
その声に反応して振り向くと同時に彼女が「あ、黄瀬くんおはよう」と呟いて
俺の視界に入った彼女の姿に思わず声をあげた
「えっ、、、」
彼女は少し照れながら頭をかいて、やわやわと口を動かす
「…どう、かな、」
目を逸らしながら髪を触って、控えめに俺の方を見る彼女に、「…か、髪!!」と声を出すと
Aはふわっと笑って「…似合わないかな、」と恥ずかしそうに呟いた
胸の下くらいまであった長い髪の毛は、肩につかないほどの長さまでバッサリと切られていて
いつも長い髪の毛を10センチ切って伸ばして10センチ切って伸ばして…と繰り返していた彼女の
初めてのショートを見た俺は、脳の処理が追いついていなかった
明らかに顔が赤くなってしまった俺を見てみんながニヤニヤと笑っていて
そんなみんなを横目に見ながら、Aに
「…スッゲェ、似合ってる、」とカタコトで返事をした
141人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - zhenyangjingkouさん» ドキドキだなんて…嬉しいです( ; ; )温かいお言葉ありがとうございます( ; ; ) (2021年1月25日 18時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» いつもいつもいつもいつもありがとうございます( ; ; )( ; ; )( ; ; )これからも末長くよろしくです (2021年1月25日 18時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
zhenyangjingkou(プロフ) - いつも愉しく作品を読まさせて頂いております。こちらの作品は面白く、ドキドキするところが多いのでいつも読んでいます。これからも頑張ってください!! (2021年1月24日 10時) (レス) id: 6cb8df7d81 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新再開、嬉しいです!まだ読み続けてますからね!頑張ってください! (2021年1月23日 19時) (レス) id: 7323c34b15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆまさん» わぁぁ嬉しいです( ; ; )最近忙しくてゴミ更新だったんですけど、今日からまた爆速になるのでご安心くださいっっ!!!! (2021年1月21日 11時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りん | 作成日時:2020年12月17日 7時