487話 ページ46
「…っおい、真ちゃん、あれって…」
高尾は心配そうに緑間っちをみて
緑間っちは俺を見つめたまま眼鏡をあげて口を開いた
「あぁ、…面倒なことになったのだよ。」
散々いろんなこと考えて
みんな青春だった部活から離れちまったなんて思ったッスけど
秀徳のこの変わらない熱気…好きッスわ
俺はボールを手にしたままゆっくりと緑間っちの前まで進み、
「…何ッ!!!!」
青峰っちのコピーでその場をありえない速さできりぬけた
ゴールネットが揺れて、点数が入ったことに遅れて気がついた観客が歓声を上げて
俺は思わず口角を上げた
第1Q、第2Qともに俺のパーフェクトコピーが響いたらしく、あっという間に13点差までひらききった
第2Q終了のブザーがなり、どかっとコート横のベンチに腰掛ける
俺がタオルを首にかけて飲み物を手に取ると、奥からAが歩いてくるのが見えて
ああきっと初めからパーフェクトコピーしたことを軽く怒られるんだろうな、と思いながらボトルを握った
Aは俺の前に立つと、無言で俺を見下ろして来て
俺も下を向いていたからあまりどんな顔してるかわからなかったけど
周囲の反応でかなり彼女がいつもと違う雰囲気なのが伝わって来た
あまりに長い間黙っていた彼女に、俺が痺れを切らして首を上げると
「「…っ!?」」
頬に稲妻が走ったような痛みを感じて
目の前にいる泣きそうな顔のAが手を振り払った体制を取っているのを見て
頬を叩かれたと理解した
「…黄瀬君、ロッカールームに一旦帰るよ、」
そうつぶやいた彼女に、俺は小さい声で「ウス」とつぶやいた
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りん(プロフ) - 湊さん» めちゃくちゃ今更すみません!!このコメント見て調べて声出して笑いました笑笑笑笑ご指摘有難うございます!!書き換えるのしんどいのでこのまま行きます笑本当に有難うございました笑笑 (2021年1月3日 3時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - インターハイ編って黄瀬達三年生ですよね…?氷室さん一つ年上なので卒業してますよ…? (2020年12月18日 14時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 11時