〜黒バス〜孤独少女とキセキ達 part3

119　好きだ ページ27

貴「ん・・・」

赤「目を覚ましたか」

貴「ここは、、」

赤「俺の家だ、安静にさせるために連れてきた。

…大丈夫か」

貴「……そっか、路上で倒れたのか。ごめん…」

起き上がったAは掛けてあったふとんをきゅっとつかんだ

赤「謝らなくていい。Aはなにも悪くない」

貴「…ありがとう、征十郎は優しいな」

今にも消え入りそうな声で言うAに赤司は複雑な気持ちになる

貴「だめだよな、、こんなんじゃ」

赤「だめじゃ、」

貴「だめなんだよ。ちがうって分かってても鳴と黒子が重なるんだ、こんなんじゃいつまで経っても弱いままだ

あいつが来るまでは強くなったって思ってた。一人称だって変えたし喧嘩だってできるようにした。でも、だめだったんだよっ…」

せきを切ったように涙と言葉があふれた

貴「オレはっ、、一人でもなんとかしなきゃ、強くならなきゃ、、」

ぎゅっ

赤司に優しく抱きしめられる

貴「せい「大丈夫だ」

赤「もう大丈夫だから」

Aの背中をぽんぽんと叩きながら続けた

赤「Aは十分頑張ってきた。もう頑張らなくていい。オレたちが、、オレが守るから」

貴「だめ、だ、、頼っちゃだめだ、また友達を失ってしまうっ・・・。オレのせいでまた誰かが傷ついちゃう…」

赤「A。こっち向いて」

顔を上げると赤司と目が合う。吸い込まれそうなくらいきれいな瞳だった


赤「好きだ」

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