▲Truth by Black-253-▲ ページ35
貴「…不可解な点、か。
こんな連休ですらないただの土日に、わざわざ召集された事…とか?」
Aさんが、首を傾げる。
声音もだいぶ疲れているように思えたが、指摘してもどうせはぐらかすのだろう。
僕はそれについては何も言わず、話を続けた。
黒「それなんです。
赤司君は知らない人から見れば、その言動行動から、傍若無人な絶対の存在に見えると思います。
…ですが、彼だってただの男子高校生に変わりはありませんから、常識くらいあります。
ただの土日に、他県にまで股がる多くの学校を召集するなんて、普段なら絶対にあり得ません。」
そう、普段なら。
普段ならこんなこと、あの冷静沈着な彼が、するはずがないのだ。
黒「…それでも、おかしいと思っても肯定してしまった。
僕達は俗に言う仲直りをしたばかりで、親睦を深めるために召集を掛けられたと思えば、今の皆は納得してしまう。」
そこまで言って、死に際の赤司君が発した六文字を思い出す。
黒「……"アカシヒサエ"。
そう、言ってましたよね…。」
貴「正直、だいぶ小さな声だったからよく分かんなかったけど…たぶんそう。
その人が、黒幕?
赤司さんに……私達を召集させた?
何のために?
…駄目だ、全然分からない。
あそこまで推理を完全否定された挙げ句…黒幕の意図も分からないし……。」
黒「…そもそも、僕達が身内を疑ったのが間違いなんですかね。」
思えば、最初の毒.殺から、僕達は身内の誰かが毒を盛ったのではと考えていた。
宮地さんと今吉さんの衝突もしかり、身内を疑ってこその出来事だ。
黒「……馬鹿馬鹿しいですね、今思うと。」
僕は、自嘲せざるを得なかった。
黒「普段あれだけ、絆だの、友情だのと、言っておいて。
…なのに、あの様じゃないですか。
何か事件が起きる度に、先輩やチームメイトを疑う。
僕達が築いてきた絆って、何だったんですか?
僕達の仲って、たかが一通の封書で引き裂かれる程度の物だったんですか?
……思い返すだけで、辛いです…。」
脳裏に浮かぶのは、高尾君。
彼は宮地さんと口論になり、謝罪する間もなく宮地さんが亡くなって、後悔していた。
僕の愚痴としか言えないような意見を淡々と聞くだけだったAさんが、口を開く。
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明日からテスト\(^o^)/
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時