▲Truth by Black-252-▲ ページ34
桃井さんを置いて駆け出して、どれくらい経っただろうか。
僕達は無我夢中に走っていたから、すっかり山道を外れていたらしく、行きはたったの15分で行けたはずの駐車場に、なかなかたどり着かない。
気付けばそこは、鬱蒼とした木々とコケしかない、樹海だった。
貴「寒い……。」
黒「…ジャージ、着ますか?」
貴「ん…いいや…テツヤさんの方が、寒いんじゃない?
ジャージの下、Tシャツしか着てないでしょ。」
こんな状況下なのに、Aさんは僕の心配をしてくれた。
自分だって、寒いと呟いてたくらいなのに。
黒「まぁ……確かに…そうですね。
練習する気満々で、朝着替えましたし…。」
言ってみて、随分と皮肉だなと思った。
つい24時間前に、あの屋敷には何人の人間が居ただろうか。
今ではもう…僕達二人しか、居ないというのに。
貴「…………っ…そっか。」
とにかく酷い1日だった。
朝起きて、皆で朝食を摂ろうとしたら、14人が死んだ。
移動して、宮地さんと今吉さんが口論になって、出ていった桐皇の皆さんが、殺.された。
犯人を捕まえようとして、火神君が殺.された。
紫原君が行方不明になって、赤司君に生存の疑いが掛けられた。
高尾君の携帯が通じたと思ったら、外は土砂崩れで誰も助けに来てくれなかった。
宮地さんが嵌められて、皆と口論になった。
夕食の前に聞こえた銃声、3階まで見に行った先輩方が殺.された。
7人になって、交代制で不寝番をする事になった。
最初に番をした緑間君達が殺.された。
とうとう、僕とAさん、黄瀬君、桃井さんの四人だけになってしまった。
…犯人を突き詰めて、屋敷の外に出た。
犯人だと思っていた人達は、とっくに殺.されていた。
赤司君が、殺.された。
逃げ出してすぐ、黄瀬君が殺.された。
そして、桃井さんも…見殺.しにしてしまった。
貴「…どうして赤司さんは、私達をここに呼んだのかな。」
黒「………。
…思えば、この合宿って、不可解な点だらけでしたね。」
追手の気配はなかった。
僕達は近くにあった大岩に休憩がてら腰掛けて、赤司君の言葉について考察する事にした。
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Simeji打ちにくい(´Д`;)
たかがこれだけを打つのに1時間も掛かってしまった…(´-ω-`)
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時