▲真実-243-▲ ページ25
突然現れた青年、緋夢は、降旗を庇ったまま黒服達に命じた。
緋「お前ら、こんな平日の夜にもなってない時間帯から何してんの?
どうせまた母様の指示だとは思うけどさぁ。
……目障りだ、帰れ。」
「で、ですが…。」
緋「帰れっつってんだよ、雑魚が。
んで、母様に言っとけ。
寮にまで部下送り付けてくんじゃねぇってな。」
「………っ…かしこまり、ました。」
降「…………。」
なんだかよく分からないが、降旗はとりあえず命の危機が過ぎ去ったというのは察した。
そして呆ける頭で、緋夢が来てくれたお陰で助かったということも思い出し、文字通り土下座した。
降「ほんっっっとうにありがとうございますッ!!」
緋「うお、すげぇリアル土下座……じゃないじゃない。
こっちこそ驚かせてごめん、さっきも聞いたけど…怪我はない?」
降「ないですっ!
本当…助かりました……。」
そう言った降旗は涙目で、先程の威勢はどこへやら。
すっかり腰が抜けて立てなさそう、いや、実際立てなかったので、緋夢に支えてもらう形でようやく立ち上がった。
いつの間にか辺りにちらほら人が見えるようになっていて、黒服達の退去が事実であることを物語っている。
降旗が大きく溜め息を吐く様を見て、緋夢は微笑んだ。
緋「……ほんと…ごめんなぁ…。
あのババァ、絶対とっちめて吐かせてやるから…。」
降「…あのババァ…?」
緋「あ、ワリ…名前言ってなかったっけ。
俺は赤司緋夢、桐皇学園の三年……んで、キミ達がやたら嗅ぎ回ってる、高校生合同合宿大量殺.人事件のでっち上げ加害者。
赤司征十郎の従兄さ。」
降「………!
赤司の………!?」
降旗の目が大きく見開かれる。
そう言えば先程、あの厳つい黒服達相手に臆することなく命令を下していた…。
緋「そ、赤司!
とりあえず移動しよ?
てゆーか、キミなんかしょっちゅうマジバにいるよねー最近。
…同行していい?」
どうして自分がマジバにいることをよく知っているのかは突っ込まないで置こう。
降旗はそう心の中で呟き、緋夢にいいですよと言った。
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コメントってすごいwwww
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時