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新しい家族 ページ11

玄関をくぐると、

「ちょっ。○!大丈夫か!?」

とどこか焦ったような○の声がした。
ただ事ではないと判断したのか、○くんは、すばやく中に駆け込んでいった。

僕も急いで靴を脱ぎ中にはいると、
テーブルに、うつ伏せになり、痛みにたえ、唸っている○ちゃんの姿があった。

「○先生。少し動かします。我慢してください。」

○くんは、そんな○ちゃんを抱き上げ、ソファーへ運んだ。

「○。どこが痛む?苦しいのか?
救急車呼ぶかっ。」

そう言って○が立ち上がれば、そばで、○ちゃんの汗を拭っていた○くんが

「○さんっ。○先生がなにかいってます。」

と呼び止める。

「・・・っ。わかったよ。でも、吉田さんには連絡するからな?
和。こっちにこい。」

○ちゃんになにを言われたのか、不満そうだが、納得した○は、顔をあげ
部屋の入り口に立ち尽くしている僕を呼ぶ。

こんな苦しんでる○ちゃんを見たことがない僕は、怖くって近付けなかった。
足が震えて、その場にしゃがんでしまいそうだ。

「・・・和おいで。○が和の元気をわけてくれって言ってる。」

なんとかそばに近づく。
○ちゃんは、苦しそうに笑って、
僕に手を伸ばした。

「・・・ただの・・胃痛っ。
しんぱ・・・すんなっ。・・いつもの
だから・・っつ。・・和・・・受電・・させてっ。」

そう言って僕は、○ちゃんの胸に引き寄せられた。

ぎゅっと抱きしめ、

「・・はぁ・・やっぱ・・これが・・一番効くな(笑)」

と深く深呼吸を繰り返していた。

「すみません。俺が作ったものがっ。」

○くんは、そう言って悔しそうに唇を噛んだ。
○ちゃんは、そんな○くんを見つめ、君のせいじゃないよ。と言い。なんでか、更に強く僕を抱きしめた。

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ようこ(プロフ) - こんにちは!続きは別のところで更新されてるのですか? (2015年6月6日 16時) (レス) id: dbc75fd98a (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - あのね、にのちゃんのうるうるおめめもぷにぷにのほっぺも伏字になるの。だんだん住みにくい世界になってきましたね。フラグたったし、頑張ってください。共にめざそうピンクな世界。むふふ。 (2013年1月3日 7時) (レス) id: c0d57c88de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん(プロフ) - いきなり名前が○表記になってビックリしましたが 、ちゃんと想像して〇表記でも読めましたよ。 潤くんと和のやり取りが微笑まし過ぎて…その半面、真実を背負った翔さんが痛々しくて …これからどうなっていくのかが超気になります。更新頑張って下さい。 (2012年12月30日 19時) (レス) id: 697329827f (このIDを非表示/違反報告)
ナベ(プロフ) - 両方にコメントするのは迷惑かなと思いながらも更新された興奮をお伝えしたかったのでお邪魔します。これから翔くんが気になります!純粋和くんと潤くんの絡みも楽しみです。あるのかな?またゆっくりでいいんで更新頑張ってください^^楽しみにしてます。 (2012年12月29日 1時) (レス) id: a91eafa43a (このIDを非表示/違反報告)
茉優 - すごく感動できます。次作も楽しみにしています。 (2012年12月23日 20時) (レス) id: a30755948d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エケコ | 作成日時:2012年12月2日 5時

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