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不登校*1287 ページ39

メニュー表を見て決めると征くんは注文してくれて、近くの椅子に私を座らせた。
呼ばれるまで私の傍に居てくれて、呼ばれると立とうとする私を制して取りに行ってくれた。

その姿を見て朝葵さんに言われたことを思い出した。


多分。多分だけど、確信は無いけど、葵さんは征くんの事を言ったんだと思う。
多分だけど。

征くんが私を貰ってくれる……?

「A?どうした?大丈夫か?」

気が付いたら征くんの顔がすぐそこにあってビックリする。

「だ、大丈夫……!」
「…?そうかい?なら良いんだが…もし体調が悪いようなら言ってくれ」

と征くんは優しく微笑むと私の頭を撫でた。

「はい、クレープ」
「ありがとうございます…」

と受け取ると征くんは前の椅子に座って、温かい飲み物を持っていた。
そしてクレープを食べる私を見つめてくる。

恥ずかしくて目を合わせられなくて、私は段々と俯いていく。
征くんをチラチラと見て様子を見るも、征くんは尚も優しい目で私を見ていた。

「あ、あんまり見ないで…」
「おっと。それは失礼したね。だがそんなにAを見ていたか?」

と聞かれて頷く。
征くんは「そうか…」と言うと少し腰を浮かせて、私に顔を近付けると唇の近くを征くんの指がなぞった。

征くんは座り直しながら指に付いたチョコレートを舐めた。

「それはAが可愛すぎたからかな」
「な…っ」
「ふっ」

征くんはクスッと笑った。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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