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不登校*1251 ページ3

‐赤司side‐


しかし、そうは言ってもそんな都合よく休校にはならない。
それは漫画や小説の世界だ。

「はぁ………」

Aと出逢う前は、学校に行くことがこんなに憂鬱だと思ったことはないのに。

恋は盲目。とはよく言ったものだ。
本当にその通りではないか。

完璧でなくてはならないのに。
いや、完璧であったはずなのに、Aの事になるとそうでなくなる。

しかしそれが心地好かったりもする。

「A……」

Aの名前を呟くだけで、Aを想うだけで、目を閉じればいつもAの笑顔が瞼に映る。

ふとしたときも考えているのはAの事で、その度に愛おしさに胸を満たす。

教室に行くと真太郎が話し掛けてきた。

「赤司が朝練に来ないなんて珍しいな」
「ああ。Aが心配でね。時間の限りAと居るんだ」
「風邪だったか?桃井が言っていた」

と真太郎を言った。

「ああ。あまりにも辛そうだから心配で心配で」

と真太郎に言いながら鞄を横にかける。
授業の準備をした。

「…」

真太郎は僕を見る。
僕は横目で真太郎を見た。

「なんだ?」
「…いや。本当に佐々木には甘いな」

と言われた。


「Aと付き合えば自然とそうなる。…Aは誰にもやらないけどな」

と言うと溜め息を吐かれた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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