【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1259 ページ11

征くん達の看病のおかげで、私の風邪はすっかり治り今は文化祭の準備で征くんは忙しそうにしていた。

私は葵さんとちょっとだけ見に行こうって征くんに内緒で話していた。
征くんは不思議そうに私達を見ていたけれど、特に気にはしていなかった。

「A…」

と征くんは私を抱き締めてくる。


「どうかしましたか？」
「疲れた。自分のクラスだけじゃなく、生徒会長として各クラスも見て回って、バスケ部の練習もあって………A不足だよ」

と征くんは最近、前よりも私を抱き枕にして寝ることが増えた。
相当疲労が溜まっているのだろう。


私は何も征くんのお役に立てず、本当に役立たずだと思う。

征くんは私を抱き締めて眠っている。

「お疲れ様です…」

と征くんにそう声をかける。

征くんの胸板に顔を埋める。
征くんは私を抱き締める腕に力が加わった気がした。

私が抜け出そうとすると強く抱き締められて抜け出せなくなる。

「んん…っ…A……」

と突然名前を呼ばれて征くんを見るも征くんは眠っていた。

寝言……危うく返事をしてしまうところだった…
征くんは魘され始め、征くんを起こす。

征くんは目を覚まして私を見るとガバッと起き上がって、私の存在を確認するかのように私を抱き締めた。

一体どんな夢を見たのだろう…？

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