【黒子のバスケ】関わらないでください20【赤司征十郎】

不登校＊1046 ページ48

‐赤司side‐


「よかった……本当に征くんが具合悪くなくて」

と言ってくれるAを強く抱き締める。

Aは大人しく僕に抱き締められている。


「もうそんな嘘吐かないでくださいね。心臓に悪いです」
「大袈裟。ごめんね、心配かけるような嘘吐いて」

とAを抱き締めて頭を撫でる。
Aは首を振る。


嗚呼…恋とは本当に凄い力がある。

A相手だと僕は何もかも弱くなる。


「でも征くん。私冷やし中華作らないとだからすぐ行かなきゃだよ？」
「それまで一緒にいて」

と言うとAはクスッと笑う。

「二人きりになると征くんは甘えん坊だね」

とAは言う。

甘えん坊？
僕が？

そうだろうな。
計算してAに甘えているのもあるが。


Aは優しいから僕が『Aが居てくれないと何も出来ない』と演じればAは居てくれる。

実際に何も出来ないのだが…
Aの優しさに漬け込む僕はなんて最低なのだろう。


でも甘えたらAは僕を何だかんだ言って可愛がってくれるのも知ってる。

でも調子に乗り過ぎたら機嫌を悪くするから調子には乗らない様に気を付ける。


「甘えん坊は嫌い？」
「ううん。小さい子みたいで可愛い」

と言って笑いながら僕の頭を撫でるA。

落ち着くから『小さい子みたいで可愛い』という言葉には目を瞑ってあげる。


*****
カフェインの摂り過ぎか、ただの栄養失調かどちらもあり得る原因なのですが、見事に体調崩し寝込んでおりました。

皆さんは栄養よく食べましょうね！！←

不登校＊1047→←不登校＊1045

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す