【黒子のバスケ】関わらないでください20【赤司征十郎】

不登校＊1037 ページ39

‐赤司side‐


緊急事態発生。
これは僕の人生最大の緊急事態だ。


Aに嫌われたかも知れない。
どうしよう。

先程Aに、

『征くんの所為だもん！！元はと言えば征くんがき、キスなんてしなければ……！！』
『え、ちょっ…まっ…！A！』

Aに思いっきり『征くんの所為』と言われた。
Aが初めて誰かの所為にしたが僕がその標的になるなんて……

Aは顔を真っ赤にして、目に涙を溜めて僕に言うと走っていってしまった。
確かにAに調子に乗ってAの嫌いなキスをしてしまったが……

『征くんの所為だもん！！』
『キスなんてしなければ……！！』
その言葉が深く突き刺さった。


「はぁ………完全に嫌われた……」

と頭を抱えて肩を落とす。


「見てしまった事は謝るのだよ。だが、赤司も赤司だ。こんなところで」

と真太郎に言われて半分はコイツらの所為なのに。

と思いながらも真太郎の説教を聞く。


僕の所為……か。
Aはそんなに俺とキスするのが嫌なのか…？

でもだって…！
Aは時々だけど僕に『大好き』だって言ってくれるじゃないか。

何が駄目だと言うのだ…


「まぁ赤ちん。Aちんがそう簡単に赤ちんを嫌いになることはないと思うしさ、元気だしなよ」

と敦に言われる。

これが元気が出るわけないだろう？
Aに嫌われると言う事は、地球が滅びる事よりも避けたいことなんだぞ。

バスケよりA。
他人よりA。
赤司という名よりA。
僕の命よりA。
地球よりA。

なんだぞ。
僕の世界はA中心で回ってるんだ。

その中心のAが居なくなってしまえば僕は………


「駄目だ……Aに嫌われたら僕は………終わる…」

と頭を抱えながらグルグルと考えた。

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