不登校*616 ページ18
‐赤司side‐
「定時制ですか。どこの高校ですか?授業料の問題が…」
とAの母親が言った。
「授業料は別に僕等……父さんが払うので大丈夫です」
「え…そんな。せめて授業料だけでも……」
と遠慮する母親。
まぁ普通は遠慮するだろうね。
「いえ。前にもお話した通り僕も父さんもAにならどれだけお金を貢いでも構わないと思っています。父さんもAを気に入っているみたいなのでね」
とAの母親と話す。
父親は黙って聞いていて、蒼太は木の机に顎を乗せて僕を見ていた。
後ろでは騒がしい声が聞こえる。
「赤司さんってほんとに姉ちゃんが好きなんだな」
突然口を開く蒼太。
「あ、でもただ好きというよりなんか心から愛してる…的な感じがする」
「否定はしない。どうしてそう思う」
「え、普通に雰囲気で分かるでしょ。あとは姉ちゃんに向ける顔が全然違うじゃん。優しくて愛おしそうに姉ちゃん見てるもん」
と蒼太に言われる。
気が付いたらAを見ていて、本当にAを愛しているんだなと実感する。
「そうやってさ、誰か一人の為に一生懸命になれるってカッコいいよね」
「……あまり言われなれない言葉だな。返答に困る」
と蒼太と話す。
元々の話からかなりそれてしまった。
「とりあえず、定時制の高校でバイトをさせてもよろしいでしょうか」
「Aが望むなら……本当にご迷惑をおかけします」
と母親に頭を下げられる。
「お顔を上げてください。Aが迷惑をかけたことなんて一度もありませんから」
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木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます!!夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年11月23日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました!夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい! (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます!!夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください! (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉(自分で作っている言葉だけど)にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます!それは嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月17日 17時