検索窓
今日:10 hit、昨日:37 hit、合計:121,808 hit

不登校*344 ページ46

‐赤司side‐


「なんだか赤司くんならAを本当に守ってくれそうね」

と母親は言った。

間髪を入れずに、


「守りますよ」


と答える。


「これは本気の話です。一生かけてでもAと共に過ごす価値がある……僕はそう思います」
「本当にAを好きなのね。ありがとう」
「それはもう困ってしまう程惚れ込んでます」


と言う。

その時上でドダンッ!と大きな音がしてすぐにAの「もー!」と少し怒ったような声が聞こえた。

その後数分でAが来て、


「大丈夫かい?」
「はい…すみません……棚から教科書が落ちてきて…」
「怪我は?」

と聞くと苦笑しながら、


「大丈夫です」


と言った。


「Aの部屋は一応片付けないでおくから。好きなときにいつでも帰ってきなさい」


とAの父親は言った。

Aは頷く。


「今更で申し訳無いのですがお線香立ててもいいですか?」
「えぇ。ありがとう」

僕は立つとAが僕の後ろに来た。

「私も……」

と言って僕の袖を掴んだ。
僕はAの頭を撫でると仏壇の前に座る。

Aは僕の隣に座ったから線香を取ってAに渡す。


線香を立てて手を合わせる。


しばらくして目を開けて立つ。
Aも立って戻ろうとしたとき、

「ありがとう」

と声が聞こえた様な気がした。


「いえ」
「赤司さん?どうかしました?」
「なんでもないよ」


仏壇に立てられるAのお祖母さんの写真を見るとさっきより穏やかな微笑みになったように見えた。

不登校*345→←不登校*343



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木戸藍楽(プロフ) - ネギマヨDXさん» なんと言うお優しい方々なんでしょう…!!神ですか! 自炊と言っても特に何も作れませんよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年10月24日 17時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ネギマヨDX(プロフ) - 木戸藍楽さん» 酷いお父さんですね…。でも自炊するなんてエライですね!!も〜誰に何されようと私達、読者の皆は貴方を支えますよ!!これからも頑張ってください!! (2015年10月24日 17時) (レス) id: 54be965391 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ネギマヨDXさん» 私よくお父さんが居ると昼御飯抜きだったので自分で作るしか無かったんですよ(笑)そして今度弟に目玉焼き教えてもらう予定です(笑) (2015年10月24日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ネギマヨDX(プロフ) - 木戸藍楽さん» しょ、小4のときから卵焼きつくれたんですか!?私なんて中2ですけど今だにゆで卵もまともにゆでれないうえ卵焼きなんてスクランブルエッグですよ!?どうしたら卵焼きって作れるんですかね!? (2015年10月24日 4時) (レス) id: 54be965391 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!!嬉しいです!!ノロノロと頑張らせていただきます! (2015年9月21日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年9月14日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。