【黒子のバスケ】関わらないでください6【赤司征十郎】

不登校＊310 ページ12

色が白くて、まるで女の人みたいな綺麗な顔。

イケメンさんは何をしても綺麗なんですね。

と思う。
それはそうと、髪の毛がくすぐったい。


「案外ふわふわなんだ………」


と赤司さんの真っ赤な髪を触る。

すると起きてしまったのか少し顔をずらして私を見た。


「ん？どうした？」
「あ、えと……髪がふわふわだなぁ…って…」
「Aの髪もふわふわだしさらさらだよ？」


と甘える様な声で私の髪を触る赤司さん。

私も触ってみるけどわからない。


「Aの髪は本当に綺麗だね。亡くなったお祖母さんが褒めていたのは嘘じゃないよ」
「お祖母ちゃんの事忘れようとしてた私は最低ですね………」
「そんなことないよ。僕だって母さんの死を忘れようとしていたからね。誰だってそうなるさ」


と言われてなんでこの家に赤司さんのお母さんが居ないのか納得できた。

きっと触れてはいけないことだとは分かっていたから、聞かなかったけど赤司さんの亡くなった大切な人はお母さんの事だったのか。


「ただね、後から分かってくるんだよ。『もうここには居ないんだな』って。ゆっくり、気付いてしまうんだ」
「…すみません」
「何がだ？」


赤司さんは私を見て聞いてきた。


「“私だけが辛い訳じゃない”“他の皆だって色々な事情を抱えてる”そう分かってるんです。分かってるのに『私だけ犠牲者だ』みたいな言い方して……」
「そんなことないよ。Aが謝る事じゃない。だから大丈夫」

と肩に手を回して擦ってくれた。


赤司さんの手に撫でてもらうと、いつも安心してしまう。
やっぱりお兄ちゃんみたいな人だ。

*****
寝落ちしたの赤司様じゃなく私です←
本当にすみませんでした！！

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