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46.強引 ページ47

呼び方が変わっていることが気になったけど、それよりも


「そっちの方がって?」


黄瀬が言いたかったことを理解している彼女が羨ましくて、縋った

ひなはぽかんとしていたが、すぐに苦笑した


「んー、あんまり気を使わないでたまにはさっきみたいに意地悪言ったり、からかったりしても良いってことかな」

「たまには……」

「そ。まあ、確かに初対面の人相手にとかだったら考え物だけど、Aと私は友達でしょ?少しは気を使わないで話してほしいな」


それくらいじゃ離れたりしないよと告げた彼女は、たぶんずっと私の悩みや恐れていたもの気づいていたのだろう

それは……たぶん、黄瀬も

いつの間にか食べ終わっていたひなは、二杯目の紅茶をカップに注いでいた。私も今まで手を付けていなかったバームクーヘンを食べる。うん、おいしい


「怖いんだ」

「うん?」

「女子の視線とか」


これを言ったら何を言われるんだろう、これをしたらなんて思われるんだろう

そう考えながら、只管人の目を気にして過ごしてきた生活は今の私にすっかり染み込んでしまっている

本当はわかっている、先に変わったのは私だって

黄瀬を一番黄瀬涼太として見ていないのが私だってわかっている。でも、怖い

震える右手のせいで、フォークにも伝染してしまう


「じゃあ……」


じっと私の言葉を黙って聞いていたひなが口を開いた


「慣れよう」

「……慣れる?」


力いっぱい頷くひなに話が飲み込めず、首を傾げる


「これからは思ったことはちゃんと口にすること」

「え、それはっ」

「だめ、遠慮禁止っ。言い淀んだら無理矢理にでも吐かせるから」


工藤さんに勝負をふっかけてきたときの強引さで、そんなことを言うひな

あー、こうなったひなは止まらない……

47.決意→←45.言えない言葉



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星蛍(プロフ) - せりさん» ごめんなさい!!まだ編集途中で10月に外しますので、少々お待ち下さいm(__)m (2018年9月28日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - 続編はパスワードつきなのですね…見る事は出来ないのでしょうか?とても面白いので続きが気になります (2018年9月27日 16時) (レス) id: 9c9e090c7f (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - きゅうさん» ありがとうございます! (2018年9月18日 7時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
きゅう - おもしろかったです! (2018年9月18日 5時) (レス) id: fb4f6b02b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2018年3月31日 14時

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