目をむく話 ページ15
彼女たちに呼ばれた。
屋上に。
もちろん断る理由もないので行くことにする。
行かないと駄目な気もするし・・・
まぁ、行ってら行ったで傷づくだけだし・・・
屋上
「来たようね」
『別に』
「なによその態度」
「そうよ」
徐々に端に追いやられる。
端まで行くともうすぐで踏み外しそうなところまで行った。
「怖いでしょ?」
『・・・・・・・・』
「何とか言いなさいよ!」
そこに
「おい!」
一仁だった。
「何やってるんだよ」
「な、なにもしてないけど」
「嘘つくなよ」
「嘘ついてないわよ」
たしかに、なにもしていない。
「・・・九十九さん。本当に何もされてないのか?」
『・・・されてない』
「・・・本当か?」
『ええ』
何もされていない。
たぶん、これからというところ。
2次元で言えばいいタイミングだっただろう。
だが、私にとってはいいタイミングではなかった。
バットタイミングだ。
「〜〜〜っ!なにもかも・・・」
女子グループのリーダー的存在の子が言った。
「何もかもあんたのせい!」
その子が私を押す。
ギリギリのところにいたため、押されて宙に放り出される。
「っ!九十九さん!」
一仁が私の手を引き上げる。
その代わり一仁が落ちる結果に。
『!に、』
一仁を見ると
「ごめんな」
床に打ちつけられる。
「や、やばいよ!逃げよ!」
女子グループが逃げる。
私は一仁が落ちたところを見る。
地面には一仁が倒れていた。
ピクリとも動かない。
『う・・・嘘でしょ・・・』
床にへたり込む。
私のせい?
私が悪い?
私のせいで一仁が・・・・・・・・・・
『い・・・や・・・・』
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
辛い時はどうすればいいんだっけ・・・?
そうだ、目を瞑ればいいんだよね。
目をギュッと瞑って見た。
きつくきつく・・・
だけど辛さが和らぐどころがよけい辛くなってくる。
目から涙があふれてくる。
あの日から彼女たちからは何もされなくなった。
だけど私の心の中には彼女たちに受けたことよりももっとつらい傷が残った。
あの日から私は考えていた。
私が人の気持ちが読めていたら。
私が人のことを知っていたら。
こんなことにはならなかったはず・・・・・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
辛い感じで終わりました(汗
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マコ(プロフ) - ☆KaITo★さん» まぁ、そうですよねww私の場合タダのクラスメイトだろうし… (2012年10月29日 20時) (レス) id: 586b4355a7 (このIDを非表示/違反報告)
☆KaITo★(プロフ) - マコさん» いまどきあんな女子はいないと思われます、たぶん。いそうな気もしますがww (2012年10月29日 18時) (レス) id: c56dfdec45 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 女子怖っ!!まぁ、私も一応女子だけど…私の学校、ちょっと危ないかも… (2012年10月28日 21時) (レス) id: 586b4355a7 (このIDを非表示/違反報告)
☆KaITo★(プロフ) - カゲプロLOVEさん» やっぱ平和なのが一番ですよね。 (2012年9月2日 13時) (レス) id: 4926a865cd (このIDを非表示/違反報告)
☆KaITo★(プロフ) - 泪さん» カノキドも美味しいですよねwww じゃあ、マリーは私が貰っていk← (2012年8月16日 19時) (レス) id: ced4c80edd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆KaITo★ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/138420/
作成日時:2012年7月26日 18時