骨董人形【マフィア松】

Episode24 ページ25

腕を縛られ、人気のない場所にいるのにも関わらず、しれっとしているトド松。
有り得ない。
あ、ちなみにカバンに入ってたカメラは敵にぶっ壊された。






｢トド松、お前何でそんなにしれっとしていられるんだよ｣

トド｢だって、人を騙すのにバレるのは付き物だよ？｣

｢いや。いいのかそれ｣

トド｢大丈夫だって〜。映像は全部おそ松兄さんに届いてるし、そのうち助けが来るって｣





blood wineにいた時は捕まるなんて経験したこと無かったし、その前に全員殺してしまってたから、こんなの初めてだ。






??｢失礼しまーーーーっする！｣





聞き慣れた声と共に窓ガラスが勢いよく割れ、着替えを持った十四松が部屋の中に入って来た。相変わらずのあほ面。うん、十四松だ。






トド｢あー！来た来た十四松兄さん｣

十四｢あい、着替えだよ。着替えて？｣






腕の縄をスルスルと解いて、スーツを手渡す十四松。
突っ込みたい所は山ほどあるが、十四松が何も言わないのを見て、これが本当に日常茶飯事なんだと分かった。何も言わないでおこう。






十四｢これAちゃんの銃ね。頑張ってきてね！｣

｢...当たり前だ｣





ジャケットを羽織り、素早くリロードを済ませ急いで外に出た。もう戦いは始まっているみたい。






敵の急所を狙い的確に撃って走っていると、日本刀を振っている影が見えた。
チョロ松だ。






チョロ｢おかえり｣

｢まだ仕事は終わってないだろ｣

チョロ｢そうだね。その挨拶は仕事が終わってからかな？｣





チョロ松は倒れている敵の服で刀に付いた血を拭って、構え直した。
ちょうど新しいアホ共が突っ走って来た。





チョロ松｢さて、やりますか？｣

｢やりますか｣

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