調理実習 ページ14
桐皇の選手は各々自主練をしているが、青峰君はなぜか私の隣に突っ立ていた。
『青峰君は自主練しないの?』
青峰「練習なんてしねーよ」
『そっか...私これから夕飯のデザート作りに行こうと思ってるんだけど一緒にどう?』
来ないだろうけど話題がないからとりあえず誘ってみた。
青峰「あーそうだな、んじゃ一緒に行くわ」
『え!?ほんとに言ってるの!?』
青峰「んだよ、自分から誘ったじゃねーか」
『そうなんだけど...てっきり断られるかと思って』
青峰「んだそれ、さっさと行くぞ」
『ちょっと持って!ちひろちゃんにも一応声かける』
ちひろちゃんは海常の自主練に付き合うと言って体育館に残っている。そして、私は青峰君と2人で厨房へ向かった。
青峰「何作るんだ?」
『プリン作ろうかと思って』
青峰「まじで!?うまいよなプリン」
『美味しいよね!プリン好きなの?』
青峰「まぁな、大好物ってわけじゃねーけど...お前はプリン好きなのか?」
『うん!そんなに頻繁に食べるわけではないけど、何か練習中に無性にプリンが食べたくなったんだよね』
青峰「練習中に何考えてんだよ」
『たまにあるんだよね何かが無性に食べたくなる時』
青峰「分かんなくもねーけど」
『着いたよ』
私たちは厨房に到着した。
青峰「カレーの旨そうな匂いすんじゃん」
『カレーは後で!青峰君って料理できるの?』
青峰「あんましねーけどさつきほど壊滅的でもねぇ」
『じゃあ、サラダ作ってくれない?』
青峰「サラダ?」
『そうそう、冷蔵庫の中のレタスとミニトマトと玉ねぎ使って』
青峰「...野菜切るとか家庭科くらいでしかやったことねーぞ」
『大丈夫だよ!レタスは洗って千切るだけだしミニトマトはそのまま、玉ねぎだけ薄くスライスしてくれれば問題ないよ!』
青峰「...お前、ほんとに手際いいのな」
『だって手際よくしないと時間なくなっちゃうし』
数分後
青峰「だーーー!!!」
『どうしたの!?』
大声が聞こえ青峰君を見たら、彼は...泣いていた。
『悲しいことでも思い出したの!?それとも指切った!?』
青峰「違ぇよバカ!玉ねぎが目に染みんだよ!」
『玉ねぎ切る時ってだいたい皆んな泣くよね〜』
青峰「そんな呑気な事言ってねーで代われ!」
『やだよ、私だってやる事あるし!青峰君が最後まで頑張ってよ〜』
青峰「ッチ、しゃーねーな、なんで俺がこんな事」
とぶつぶつ言いながらも青峰君は最後までやり遂げてくれました。
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kirisuto13C(プロフ) - ミクリさん» ありがとうございます!なんだかんだ幼馴染みですから気になるのでしょうか...? (2020年5月21日 9時) (レス) id: 7517cdf3ca (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ(プロフ) - とても面白かったです!笠松先輩…嫉妬…?(( (2020年5月20日 12時) (レス) id: eb6cb8b334 (このIDを非表示/違反報告)
kirisuto13C(プロフ) - suzu0814さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (2020年4月25日 0時) (レス) id: 7517cdf3ca (このIDを非表示/違反報告)
suzu0814(プロフ) - ご飯食べてるときの青峰さんと緑間さんの会話が面白かったです。次の更新楽しみにしてます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: b44ea78aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺっち | 作成日時:2020年4月22日 18時